●線文字B【せんもじビー】
世界大百科事典 第2版
せんもじビー【線文字B】
エバンズにより名づけられたミノア文字(絵文字,線文字A・Bに大別)のうち,最も新しい書体で,前16~前12世紀にかけて使用された。ミュケナイ文字ともいわれ,おもに粘土板や壺に書かれたものが現存している。大部分はクノッソス,ピュロス,ミュケナイで発見されたが,ティリュンス,テーバイ,オルコメノス,エレウシスなどからもわずかながら出土している。このうちピュロス出土のものが一番多く,保存状態も良好であるが,本来一時的なメモであったものが王宮炎上の際焼かれて硬くなり残存した。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
線文字B
せんもじびー
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