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編曲【へんきょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

編曲
へんきょく
arrangement
音楽用語。楽曲本来作曲された形から別の演奏形態用に改編されること。大編成用のものをできるだけ原曲の形をとどめたまま小編成用に改める場合,たとえばオペラオーケストラ総譜ピアノ・スコアに書き改める場合と,演奏効果を高めるために伴奏を付加したり,形式を変え大規模な楽曲に書き改めたり,楽器編成を変える場合がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

へん‐きょく【編曲】
[名](スル)ある楽曲を、他の楽器や演奏形態に適するように改編すること。アレンジ。「ジャズ風に編曲する」

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

へんきょく【編曲 arrangement】
音楽用語で,ある楽曲を異なった演奏形態に作り変えること。原作に忠実なものから,パロディや大幅な独創性を加味したものなど,その用途や目的によって多くの種類がある。オペラのボーカルスコアや交響曲のピアノ編曲などでは原作に忠実であることが求められ,この場合はとくにリダクションreductionなどの語が用いられる。 西洋では,とくに15,16世紀以降,編曲は重要な作曲手段となった。15世紀前半のドイツの世俗歌曲を収めた写本《ロハマー歌曲集》を鍵盤曲に編曲したパウマンKonrad Paumann(1415ころ‐73)の《オルガン奏法の基礎》(1452)は有名で,14~16世紀のこのような鍵盤楽器リュートに合わせた歌曲の編曲形態をとくにインタボラトゥーラintavolatura(イタリア語)と呼ぶ。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

編曲
へんきょく
arrangement 英語
arrangement フランス語
Bearbeitung ドイツ語

楽曲の演奏形態や旋律、リズム、歌詞などを目的に応じて改編すること。とくにジャズやポピュラー音楽ではアレンジと称してよく用いられ、曲のウェイトを左右するほどの手法になっている。

 西洋の芸術音楽では、18世紀以降、作曲家と作品の間に密接な関係が確立されてから、著作権の問題とともに、編曲行為そのものの意味が明確に意識されるようになった。編曲はその種類や度合いにより、原曲に忠実なものから、編曲者の創造的要素が加わったものまでさまざまな段階に分かれる。まず単なる練習や学習、家庭における演奏などのために、オペラや合唱曲、交響曲などを重要な変更を加えないまま小編成のものに書き改めるものがあり、ピアノ抽出譜Klavierauszung(ドイツ語)やボーカル・スコアなどがこれにあたる。

 次に原曲に解釈、敷衍(ふえん)を加えたものがある。〔1〕楽器編成を小規模なものから大規模なものへと変えることによって、音色面、構造面などに新解釈を加えたもの(ラベルによるムソルグスキー原曲のピアノ曲『展覧会の絵』の管弦楽化)。〔2〕既存の楽曲の骨格を保ちながら他のジャンルに移したもの(声楽曲の器楽曲化、またはその逆。カンタータやミサ曲などで歌詞を変えるパロディー手法など)。〔3〕原曲に新たに伴奏を付加したり実体そのものに介入するなど、本質的な変更を加えるもの。〔4〕原曲の旋律などを素材として新しい楽曲を構成すること(単旋律聖歌やコラール、世俗歌謡などを定旋律とした多声声楽曲、リストのピアノ・パラフレーズ作品など)。

 なお変奏曲も一種の編曲と考えることもできるが、変奏曲は主題の変容過程そのものに焦点をあてる手法のため、編曲とは区別される。また、同一作品の改訂、未完作品の補足などともいちおう区別されている。

[土田英三郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

へん‐きょく【編曲】
〘名〙 (arrangement の訳語) ある楽曲を、使用楽器を変えたり、演奏形式を変えたりして使用するために書き直すこと。また、楽曲の一部の旋律などを使って別の曲を作ったり、和声をつけたりすること。〔白眉音楽辞典(1926)〕
※映画と批評(1939)〈津村秀夫〉二「遠からず『編曲』や『選曲』で糊塗する方法は消失するのではないか」

出典:精選版 日本国語大辞典
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