●縁日【えんにち】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
縁日
えんにち
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デジタル大辞泉
えん‐にち【縁日】
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世界大百科事典 第2版
えんにち【縁日】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
縁日
えんにち
神仏の降誕日、示現日、あるいは社堂創建といった、神仏のこの世との有縁(うえん)の日をいう。縁日はすでに平安時代よりあり、『今昔物語集』に「今日は十八日、観音(かんのん)の御縁日也(なり)」とあり、『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』20巻には「十五日、十八日ハ阿弥陀(あみだ)、観音ノ縁日」とある。それぞれの神仏が特定の日に示現してこの日の参詣(さんけい)者を救ってくれるという御利益(ごりやく)信仰によっている。寺院が秘仏とする本尊や境内(けいだい)仏を公開して、衆生(しゅじょう)に結縁(けちえん)の機会を与える開帳を、この日1日だけする場合も多い。縁日は会日(えにち)の訛(なま)り、つまり恒例的に催される仏会(ぶつえ)の日が本来であったとする説もある。もとは年1回であったものが、参詣人の増加につれて月ごととなり、さらに鬼子母神(きしもじん)のように8、18、28日となったものもある。縁日には縁起伝説によるものや、さらに忌み日をあてたもの、単に十二支によって数で日を示さないものなどがある。かくて、8日の薬師、10日の金毘羅(こんぴら)、13日の虚空蔵(こくうぞう)、16日の閻魔(えんま)、18日の観音、21日の弘法(こうぼう)大師、24日の地蔵、愛宕(あたご)、25日の天満宮、不動は2、7、28日などと雑多になり、加えて甲子(きのえね)の日は大黒、寅(とら)の日は毘沙門(びしゃもん)、巳(み)の日は弁天、午(うま)の日は稲荷(いなり)とされた。「朝に観音、夕に薬師」などといわれ、これらの縁日ごとに人気の高い神仏へ庶民の群参があったが、単にその日に参詣するだけでなく、地蔵講のように信徒が毎月24日に講を開く形もあった。むしろこのほうが縁日のあり方としては古いとみる考え方もある。関西ではその前夜を縁日とよぶ習いがあるが、関東では普通その当日をいう。縁日は近世以来、レクリエーションの日ともなり、市(いち)が立ち、見せ物小屋が並び、夜店も出て、人々に親しまれた。
[萩原秀三郎]
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精選版 日本国語大辞典
えん‐にち【縁日】
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