●縄【ジョウ】
デジタル大辞泉
じょう【縄〔繩〕】[漢字項目]
[学習漢字]4年

1 なわ。「縄文/結縄・捕縄」
2 大工道具の一。すみなわ。また、正しさの規準。「縄尺/準縄」

[名のり]ただ・つぐ・つな・なお・のり・まさ
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なわ〔なは〕【縄】
2 罪人を縛るための縄。捕縄(ほじょう)。とりなわ。
3 田畑の面積を間縄(けんなわ)で測ること。また、それに用いるもの。縄入れ。
→綱(つな)[用法]
[下接語]麻縄・荒縄・鵜(う)縄・鉤(かぎ)縄・掛け縄・飾り縄・口取り縄・口縄・朽ち縄・首縄・化粧縄・間(けん)縄・極楽縄・腰縄・下げ縄・差し縄・緡(さし)縄・三寸縄・渋縄・注連(しめ)縄・棕櫚(しゅろ)縄・墨縄・高縄・手(た)縄・釣り縄・手縄・胴縄・年縄・捕り縄・泥縄・投げ縄・鳴子縄・荷縄・延(はえ)縄・早縄・引き縄・左縄・一筋縄・火縄・振り縄・水(みず)縄・水(み)縄・黐(もち)縄・櫓(ろ)縄・藁(わら)縄
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世界大百科事典 第2版
なわ【縄】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
縄
なわ
有機質の繊維を撚(よ)ったロープ。複数の縄を撚り合わせた製品を綱(つな)とよぶことがある。紐(ひも)は直径8ミリ以下の縄をさすこともあるが、衣料素材を用いた帯状の小索をさすことも多い。日本では縄が荷造り用の藁(わら)縄を意味することが多かった。藁縄は藁加工品中の最多量産品で、伝統的には農間余業として夜間、農閑期(冬期)に他の藁加工品とともにつくって自給した。藁縄の初綯(な)いが正月行事の一つだった所もあった。帯、襷(たすき)、履き物の緒、井戸のつるべ、たわし、椅子(いす)、のれんおよび簾(すだれ)(本来は扉の代用)、馬具部分、塗り壁に混ぜる補強材などにそのまま用い、編んで籠(かご)(とった魚を入れ水に沈める魚籃(びく)など)、袋(背負い袋など)、網(屋根の保護用など)などに広く利用した。製造機械化の試みが20世紀初めから始まり、1950年代には荒縄をつくる縄ない機と精縄をつくる縄仕上げ機が考案され、日本農林規格(JAS(ジャス))を設けて小工場で生産したが、1960年代以降、石油化学製品の紐、縄類にとってかわられ、樹林越冬用を除き関連用途も廃絶した。藁縄以外では、じょうぶなつくりの捕縄用の縄(刑罰の意にも用いた)、土地測量用の縄(検地の意にも用いた。縄張りの語源)、注連(しめ)縄(左撚り。東アジア北半に広く分布)、漁労用の縄(延(はえ)縄。内水面ではウナギ漁用)、銃の火縄(カバ、ネズコ製)、土器の文様をつける縄などが重要であった。
世界の諸民族の縄の材料には植物質が多いが、植生の乏しい草原、砂漠、氷雪地帯では哺乳(ほにゅう)動物の皮などを原料とすることが多かった。栽培植物では各種のアサがもっとも有力で、ワタ、シュロなどの栽培植物のほかに樹皮などを採集して用いた。右撚り(S撚り。両手に材料を挟み右手がつねに前に出るようにもんでなう)と左撚り(Z撚り)の二つがあり、つなげるのには、結ぶのと、ほどいて繊維を撚り合わせる方法の二つがある。つるす、つなげる、動力を伝えるなどが一般的用途で、とくに衣料や住居の部分、運搬用具部分、狩猟または漁労用の網や罠(わな)、狩猟具または武器の投げ縄、莚(むしろ)や袋類の材料などの利用例が多い。特殊な用途には、ゲームと歌の発達した縄とびの縄、長さ・結び目の数などを文字代用とした結縄(けつじょう)(沖縄、古代インカ)、手品(縄切り、縄抜け)用の縄などがある。
[佐々木明]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
じょう【縄】
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なわ なは【縄】
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