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【まゆ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


まゆ
cocoon
一般には鱗翅類昆虫のうち,いわゆるガ () に属するものが化するとき糸を吐き出してつくる殻状の巣をいう。普通は (→カイコガ ) のつくるものをさし,生糸,絹製品の原料となる。繭を構成する繊維を4~11本引きそろえて生糸とする。蚕の繭は俵形,楕円形球形紡錘形などで,色は白色,肉色,紅色,黄色,緑色,その中間色,濃淡さまざまであるが,日本種は俵形で白または黄色。繭1粒の重さは,原種で 1.5~1.8g,交雑種で 2.0~2.5gで,その 18~25%が繭層の重さである。生糸になるのは繭重の 15~20%程度。繭から取られる糸の長さはだいたい 600~1300mで,品種により 1500mをこえるものもある。品質については繭検定所で検査して格づけをする。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

けん【繭】[漢字項目]
常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]まゆ
〈ケン〉カイコなどのまゆ。「繭糸蚕繭生繭
〈まゆ〉「繭玉初繭山繭

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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まゆ【繭】
《「まよ」の音変化》
完全変態をする昆虫の幼虫が、中でさなぎとして休眠するため、口から糸状の粘質分泌物を出して作る覆い。砂粒・葉などを利用するものもある。
が口から糸をはいて作る殻状の覆い。白や黄色で、中央のややくびれた楕円形をしている。生糸の原料。 夏》「―干すや農鳥岳にとはの雪/辰之助」

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まよ【繭】
まゆ」の古形。
「筑波嶺の新桑(にひぐは)―の衣(きぬ)はあれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも」〈・三三五〇〉

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世界大百科事典 第2版

まゆ【繭 cocoon】
動物,とくに昆虫で,活動停止状態の卵,幼虫,さなぎを保護する目的でつくられる構造物。ガムシ(水生甲虫類)は,尾端に開口する付属腺から分泌される絹糸で容器をつくり,この中に産卵後,口を閉じて水に浮遊する繭をつくる。イラガの終齢幼虫はイラガの繭,別名スズメノショウベンタゴと呼ばれる楕円形の繭中で冬を越しさなぎになる。この繭は吐糸によってつくった網繭に,口と肛門からの排出物を塗布してつくったもので,タンパク質と石灰質から成る。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

まゆ【繭】
動物、特に昆虫の活動停止状態にある卵・幼虫・蛹さなぎを保護するもの。動物が分泌した糸が主な材料であるが、糞ふん・小石・葉など生活環境や種によってさまざま。
特に、蚕のつくる白い俵形の繭。生糸の原料となる。 [季] 夏。 よき蚕ゆゑ正しき-を作りたる /虚子

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

まよ【繭】
「まゆ(繭)」の古形。 筑波嶺の新桑-の衣はあれど君が御衣みけししあやに着欲しも/万葉集 3350

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日本大百科全書(ニッポニカ)


まゆ
cocoon
完全変態をする昆虫の幼虫が蛹(さなぎ)になるときに、自分自身の出す絹糸(けんし)あるいは分泌物を用いてつくる殻状または袋状の覆いのことをいい、幼虫はその中で蛹化(ようか)する。蛹体は、これによって外敵や外力あるいは環境の急変から保護されている。典型的な繭は絹糸の原料となるカイコやテグスをとるヤママユにみられるものであるが、自身の出す糸だけで繭をつくる昆虫としては、ガ、ハエ、ハチ、甲虫、トビケラ、脈翅(みゃくし)類の各一部とノミ類が知られており、色、形、構造はさまざまである。たとえば、クスサンでは粗い網籠(あみかご)状、イラガでは鳥の卵に似て厚くて硬く、多くのハバチ類の繭は薄くて羊皮紙状である。カイコは品種によって色や形などに違いがある。繭にはこのほかに、周囲にある砂粒や枯れ葉、木くずなどを利用し、それらを絹糸でつづり合わせてつくられることがあり、またヤガのある種のように材をかみ砕いて分泌物で固めるもの、ヒトリガのように幼虫の毛を利用するようなものもある。普通、繭を紡ぐ絹糸は幼虫の口部に開く絹糸腺(せん)から出され、この腺はガ類やハチ類では下唇腺で、ほかの多くの昆虫の唾液(だえき)腺と相同であるが、甲虫類や脈翅類では体の後端部から出され、マルピーギ管もしくは中腸の分泌物とされている。なお、繭によっては厚めの外層と薄い内層があることがあり、多寄生のコマユバチでは宿主から出た多数の幼虫が互いに密着してひとかたまりとなった繭をつくることもある。
 地中や朽ち木、材などの中に潜って蛹になる幼虫には、分泌物や糸で周囲を固めて、体を入れる小室をつくるものも多いが、これらは蛹室pupal cellであって、繭とはいえない。また、双翅目の環縫(かんぽう)類のハエには、幼虫期の終わりに体が卵形ないし樽(たる)形に縮み、外皮が硬く濃い褐色になり、その中で蛹になるものが多いが、この外皮は蛹殻pupariumとよばれる。いずれの場合も繭と同様に蛹体の保護に役だっている。[中根猛彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

まい【繭】
〘名〙 「まゆ(繭)」の変化した語。
※文明本節用集(室町中)「繭 マイ」

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まゆ【繭】
〘名〙 完全変態をする昆虫の幼虫が蛹(さなぎ)になる時に、口から繊維を出してつくるもの。多くは楕円形。中にこもって蛹に変態し、休眠する。また、特に、蚕(かいこ)のものをいい、生糸の原料とする。まよ。まい。《季・夏》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
[語誌]「まよ」「まい」の語形もある。「まよ」は、「万葉集」に見え、「まゆ」の古形とされる。「まい」は「日葡辞書」に見えるが、この頃の意識としては「まゆ」の方が正しい語形とされている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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まよ【繭】
〘名〙 「まゆ(繭)」の古形。
※万葉(8C後)一四・三三五〇「筑波嶺の新桑麻欲(マヨ)の衣はあれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも」

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