●羊皮紙【ようひし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
羊皮紙
ようひし
parchment
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デジタル大辞泉
ようひ‐し〔ヤウヒ‐〕【羊皮紙】
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世界大百科事典 第2版
ようひし【羊皮紙】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
羊皮紙
ようひし
parchment
パーチメント。羊や山羊(やぎ)の皮でつくった半透明ないしは不透明な獣皮で、書写材とか印刷用紙とか製本材として使用される。それに対して、子牛の皮でつくったものをベラムvellumという。羊皮紙の起源は、ペルガモンの王ユウメネウス2世(前197―前159)の時代にまでさかのぼる。彼はエジプト王プトレマイオスと書物の収集を競ったが、エジプト王を怒らせてしまい、当時の写本の主要な書写材であったパピルスを輸出してもらえなくなった。ペルガモンでは以前から動物の皮の書写材も使っていたが、この事件のために皮の処理方法が改善され、優れた書写材がつくられるようになり、それはペルガメーナ(「ペルガモンの」という意味)とよばれるようになった。「パーチメント」とは「ペルガモン」から生まれたことばなのである。
羊皮紙やベラムは、パピルスと比べてずっと耐久性があり、また羊皮紙などの冊子体本はパピルスの巻子(かんす)本よりはるかに扱いやすい。そのため、3世紀末から4世紀になると、西欧ではパピルスにかわって羊皮紙やベラムが主要な書写材となり、その地位は中世も変わらなかった。しかし、15世紀以降の刊本の時代を迎えると、その地位は紙にとってかわられ、羊皮紙などが使用される機会はしだいに減っていった。現在でも遺言状や証書などの書写材とか製本材として使用されることがあるが、その数は多くない。
[高野 彰]
『A・エズデイル著、高野彰訳『西洋の書物』(1972・雄松堂書店)』
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図書館情報学用語辞典 第5版
羊皮紙
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精選版 日本国語大辞典
ようひ‐し ヤウヒ‥【羊皮紙】
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