●美的実存【びてきじつぞん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
美的実存
びてきじつぞん
ästhetische Existenz
キルケゴールの用語。倫理的実存,宗教的実存とともに人生の三段階の一つ。人間は美的実存において,有限なもの,時間的なもの,すなわちこの世的なものに人生の価値を認め,あたかも無数に恋人を替えつつ快楽を追うドン・フアンの生活のように,無数の可能性とたわむれ,その享楽に生きようとするが,やがて人生のむなしさを覚えて挫折し,倫理的実存の段階に向うとされる。
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