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群発頭痛【グンパツズツウ】

デジタル大辞泉

ぐんぱつ‐ずつう〔‐ヅツウ〕【群発頭痛】
半年から数年に一度、特定時期時間帯に、片方が激しく痛む、慢性頭痛。数週から2か月ほどの間、毎日ほぼ同時刻に15分から2時間ほど痛みが続く。20~30歳代の男性に多い。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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家庭医学館

ぐんぱつずつう【群発頭痛 Cluster Headache】
[どんな病気か]
 ある期間、たとえば季節の変わり目などに頭痛が毎日のようにおこり、やがておさまりますが、ある期間をおいて、また同じ頭痛がおこることをくり返します。ある期間、頭痛がまとまっておこるので群発頭痛という病名がついています。
 患者さんは、20~50歳代の男性に多く、とくにヘビースモーカーに多いようです。
[症状]
 片側の目の奥が圧迫されるように強く痛み、前頭部から側頭部へと痛みが広がっていきます。頭痛は、夜間におこることが多く、痛みで目が覚めることもあります。
 頭痛とともに、顔面の紅潮(こうちょう)、眼瞼結膜(がんけんけつまく)(白目(しろめ)の部分)の充血(じゅうけつ)、涙や鼻水が出たり、鼻づまりなどの症状をともなうこともあります。
 頭痛のおこり方が特徴的です。数十分~1時間くらい続く頭痛が、1日に数回おこります。この状態が短くても数週間、長いと2~3か月続き、その後痛みはいったんおさまりますが、数か月~数年間たつと、また同じ頭痛がおこってきます。
 過労、ストレス、飲酒などがきっかけとなって、痛み始めることが多いようです。
[治療]
 スマトリプタンの注射、抗ヒスタミン薬、抗セロトニン剤、鎮痛薬(ちんつうやく)、精神安定剤を用います。痛みを抑えるために酸素投与が行なわれることもあります。痛みの出ている時期は、禁酒を守ることが必要です。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぐんぱつずつう【群発頭痛】

出典:株式会社平凡社
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内科学 第10版

群発頭痛(頭痛)
(4)群発頭痛(cluster headache)
概念
 片側の眼窩周囲や眼窩に生じる疼痛で群発期と寛解期をもつ.頭痛と同側に流涙・結膜充血・鼻閉・鼻汁などの自律神経症状を伴うことが特徴である.
疫学
 群発頭痛の有病率は約0.07〜0.09%とされており片頭痛と比べると少ない.
病因・病態生理
 疼痛部位がおもに三叉神経第1枝領域を中心とすることや自律神経症状を呈することから,病変として内頸動脈分岐部遠位から海綿静脈洞付近が想定されている.このような末梢性の病変を視床下部が時間的な調節を行い頭痛が発生するのではないかと考えられている.
臨床症状・診断
 片側の眼窩周囲や眼窩など三叉神経第1枝領域を中心に1時間程度続く激しい疼痛で,就寝直後に認められることが多く,毎日のように頭痛が生じる群発期と,頭痛を認めない寛解期がある.激痛のため頭痛発作中はじっとしていることができず,落ち着きなく動き回る症例が多い.これは同様部位に痛みを生じるが,痛みのために安静を保つ三叉神経痛の症例と対照的である.頭痛と同側に流涙,結膜充血,鼻閉,鼻漏,前額部の発汗亢進,縮瞳,眼瞼下垂などの副交感神経機能亢進を示す自律神経症状が出現するため,ICHD-Ⅱ では群発頭痛およびその近縁疾患について,三叉神経・自律神経性頭痛として分類している.表15-17-5に「群発頭痛」の診断基準を記す.
治療
 急性期治療としては,スマトリプタンの皮下注射,純酸素投与(7 L/分で15〜20分間)が有効である.スマトリプタン点鼻薬やゾルミトリプタン経口投与の有効性も報告されており選択肢に考慮してもよい.群発頭痛の発作回数が多い場合予防療法として,カルシウム拮抗薬を用いる場合もある.[清水利彦・鈴木則宏]
■文献
日本頭痛学会・国際頭痛分類普及委員会訳:国際頭痛分類第2版 新訂増補日本語版,医学書院,東京,2007.
日本頭痛学会編:慢性頭痛の診療ガイドライン,医学書院,東京,2006.

出典:内科学 第10版
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六訂版 家庭医学大全科

群発頭痛
ぐんぱつずつう
Cluster headache
(脳・神経・筋の病気)

どんな病気か

 片側の眼窩(がんか)部、眼窩上部、または側頭部の激しい疼痛と同時に、同じ側の眼球の結膜充血、涙、鼻閉・鼻汁などがみられ、同じ側の瞳孔の縮瞳(しゅくどう)眼瞼下垂(がんけんかすい)などを伴う頭痛を群発頭痛と呼びます。有病率は0.1%以下とされていて、まれな病気です。

原因は何か

 原因はまだわかっていません。従来ヒスタミンとの関連が注目されましたが、最近は頭蓋内血管のセロトニンの受容体(厳密には5HT 1B/1D受容体)に結合し、血管を収縮させる作用があるスマトリプタンの皮下注射が有効であることにより、セロトニンとの関係も注目されています。

 また、睡眠時に多くみられることなどから、視床下部や松果体(しょうかたい)など体内時計との関係も注目されています。最近、群発頭痛の発作時にPET検査を行い、後視床下部灰白質(かいはくしつ)の活性化が生じること、および健常者に比して後視床下部灰白質の細胞密度が高いことが示され、視床下部が群発頭痛の起源となっている可能性が示唆され注目されています。

症状の現れ方

 ある一定の期間(多くの場合1~2カ月間)に、連日しかも夜間、明け方のほぼ一定の時間に起こる激しい頭痛で、その起こり方は群発性(1回起こると連日のように起こる)です。激しい頭痛は1~2時間続き、その後自然に軽快しますが、主に睡眠中に発症するために、眠ること自体を恐怖に感じている患者さんも多くみられます。

検査と診断

 群発頭痛は機能性の頭痛で、群発頭痛の診断は、主に頭痛の性質や随伴症状などについての患者さんからの情報によってなされます。しかし、脳の器質的疾患を除外して、初めて診断が可能となるため、CTやMRIなどの脳の画像診断も行う必要があります。

治療の方法

 強い頭痛を感じたら、早めに神経内科あるいは脳外科の専門医を受診し、診断を確実にして、適切な治療を受けてください。

 治療としては、スマトリプタン(イミグラン)のほかに、100%酸素の吸入も有効です。非常に強い頭痛ですが2時間程度で回復するので、内服薬では間に合わないため、最近スマトリプタンの自己注射が認可されました。予防的治療としてカルシウム拮抗薬であるベラパミル(ワソラン)や、ステロイド薬なども用いられています。

荒木 信夫

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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