●羹に懲りて膾を吹く【アツモノニコリテナマスヲフク】
デジタル大辞泉
羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹(ふ)く
《「楚辞」9章から》羹(あつもの)(熱い吸い物)を飲んでやけどをしたのにこりて、冷たいなますも吹いてさますという意。前の失敗にこりて必要以上の用心をすることのたとえ。
[補説]「熱い物に懲りて膾を吹く」ではない。
[補説]「熱い物に懲りて膾を吹く」ではない。
出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典
あつもの【羹】 に 懲(こ)りて=膾(なます)[=和物(あえもの)]を吹(ふ)く
(熱い吸い物にこりて、膾や和物のような冷たい料理も吹いてさます意から) 一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえ。
※読史余論(1712)三「心得難き事ならずや。思ふに、羹に懲りて膾を吹くの謂なるべし」 〔楚辞‐九章・惜誦〕
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ことわざを知る辞典
羹に懲りて膾を吹く
不用意に口にした吸い物の熱さにこりて、なますやあえもののような冷たい料理までも吹いてさます。一度の失敗にこりて、必要以上に用心することのたとえ。
[使用例]羹 に懲 りて膾 を吹くは、株 を守って兎 を待つと、等しく一様の大 律 に支配せらる[夏目漱石*虞美人草|1907]
[解説] 中国楚の詩人屈 原 の詩「惜誦」の一節。「羹」は、肉や野菜を煮た熱い汁をさし、「膾」は酢などで調理した冷たい料理の意。
〔英語〕A burnt child dreads the fire.(火傷した子どもは火をこわがる)
[使用例]
[解説] 中国楚の詩人
〔英語〕A burnt child dreads the fire.(火傷した子どもは火をこわがる)
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