●習俗【シュウゾク】
デジタル大辞泉
しゅう‐ぞく〔シフ‐〕【習俗】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
しゅうぞく【習俗】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
習俗
しゅうぞく
伝統的な社会的しきたりのことで、人類学や社会学では、英語のフォークウェイズfolkwaysの訳語として用いられてきた。このことばを使い始めたW・G・サムナーは、一般の社会的慣習(custom)をフォークウェイズとモーレス(mores道徳的慣習)に分けた。社会的ダーウィン主義者である彼は、恐怖心や性欲や飢餓感への本能的反応に由来する慣習が制度化されて強制力と制裁をもち、したがって権威に基づく拘束力をもつとき、これをモーレスとよび、それほどの強制力をもたないフォークウェイズと区別した。しかし、これでは社会的強制力の程度の差ということになり、その区別は厳密ではない。事実、慣習と習俗とは同義的に用いられることが多い。一般的用法では、冠、婚、葬などの人生儀礼や年中行事としての祭礼、共同労働などの習わしを意味することが多く、慣習は習俗を含む上位概念である。習俗は各共同体に独自の形態と内容をもち、成員に支持されると同時に、成員の行動様式を規制し、集団の統合を強化する機能をもつ。それは、わが国近世における若者組の掟(おきて)のように、なかば成文法化したものもあったが、多くは不文律である。また、親は子や孫に習俗を伝達しようとする。それが家庭や地域社会などにおける広義の教育であるが、これに対しては、ほとんどつねに、下の世代からの受容と拒絶とがある。そこに、習俗のみならず、文化体系そのものの持続性と変化のダイナミックスがある。
[丸山孝一]
『堀一郎著『宗教・習俗の生活規制』(1963・未来社)』▽『柳田国男編『歳時習俗語彙』(1939・民間伝承の会)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
しゅう‐ぞく シフ‥【習俗】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
習俗
しゅうぞく
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「習俗」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●習俗の関連情報