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老荘思想【ろうそうしそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

老荘思想
ろうそうしそう
Lao-Zhuang-si-xiang
老子と荘子の思想を合せた学説。一般には,道家思想と同義に用いる。「老荘」あるいは「荘老」という称呼は,魏晋時代から盛んに用いられるようになった。それ以前には必ずしも老子と荘子を結びつけてはいず,前黄老思想のように,黄帝と老子とが結びつけられている場合もある。老子と荘子を愛好する風潮は魏晋以後の六朝時代を通じて盛んであり,清談仏教の般若空の解釈などにも老荘思想が取入れられた。老子と荘子は,ともに無為を尊び,道を理想とする点で共通しているが,その考え方は互いに異なる。老子は無為を政治や処世や保身の術として説き,現実的で功利的な傾向が強い。荘子は形而上学的思弁や虚静無為の心境,あるいは礼法にとらわれない自由な生き方を説き,内省的で超俗的な色彩が濃い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

ろうそうしそう【老荘思想 Lǎo Zhuāng sī xiǎng】
老荘とは,中国戦国時代の道家の巨匠老子荘子である。老子はその実在が疑問視されてはいるが,荘子とともにの国の人といわれる。宋はによって滅された殷王朝の末裔が建てた国で,古い文化的伝統を有する一方,長らく被征服民族としての悲哀屈辱をなめてきたため,彼らの思想は他を支配することよりおのれの保身を第一とする,いわば弱者処世術,しいたげられた者の生活の知恵を根底にもっていた。かかる思想文化の伝統はおのずから老荘思想の性格にを落としている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

老荘思想
ろうそうしそう

中国の伝統思想。老子(ろうし)と荘子(そうし)をあわせた名称で、儒教を孔孟(こうもう)の教えとよぶように、道家(どうか)思想をさしていうときもある。ただ老荘を折衷して一つにまとめられた思想としての意味も強く、それがむしろ重要である。老子と荘子の思想は、もともと類似性はありながらもはっきりした違いがあり、老子では現実関心が強くて世俗的な成功主義も視野のなかにあるが、荘子では現実にとらわれないでそれを超え出る宗教的解脱(げだつ)の境地がある。それが荘子の後学によって融合され、『淮南子(えなんじ)』で初めて「老荘」という語が現れ、やがて魏晋(ぎしん)の時代(3世紀)になって、老荘思想の流行時代となった。『老子』の注が荘子の立場から書かれ、『荘子(そうじ)』の注も老子の語を交えて多くつくられたが、それに『易(えき)』を加えた三書を三玄(さんげん)とよんで尊重することも行われた。老荘の思想はこの時代に王弼(おうひつ)(226―249)によって「無」の哲学として成立した。貴族たちはその清談のなかで老荘の語を好んで用い、ときに権力に対する抵抗のよりどころともしたが、おおむねはその超俗的な境涯に個人的な慰安をみいだした。この後、隠遁(いんとん)思想に支柱を与え、宗教や芸術とのかかわりのなかでも生かされていくことになる。

[金谷 治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

老荘思想
ろうそうしそう
老子をとし,荘子らが継承発展させた思想
人為的な儒学思想を批判し,根源的な自然の道に従う無為自然の生き方を主張した。魏晋時代に流行し,清談 (せいだん) の風を生み,また仏教を受け入れる思想的基盤をつくった。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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