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胚葉【はいよう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

胚葉
はいよう
germ layer
受精卵が卵割した結果,嚢胚期になって生じる細胞層をいう。嚢期には一部に細胞の陥入が生じるので胚は内外2層の細胞層となる。これが外胚葉内胚葉である。陥入によってできた腔所は,やがで消化管になるので原腸といい,その外道口を原口という。さらに外胚葉または内胚葉細胞から中胚葉がつくられ,胚は3重の細胞層となる。扁形動物,節足動物などでは内外両胚葉のにあたる細胞が割腔中に遊離して中胚葉となるが,棘皮動物脊椎動物などでは原腸壁より形成される。外胚葉からは表皮,神経系などが,内胚葉からは消化管などが,中胚葉からは泌尿生殖器官,筋肉などが形成されてくる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

はい‐よう〔‐エフ〕【×胚葉】
多細胞動物の発生過程で、嚢胚(のうはい)期以降に形成される細胞層。外胚葉内胚葉中胚葉に分けられ、それぞれ特定の器官へと分化する。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

はいよう【胚葉 germ layer】
多細胞動物の個体発生早期に出現する三つの細胞層。受精卵卵割によって生じた多数の細胞は,単純な上皮構造を示す胞胚を形成するが,これに続く囊胚形成期には,これらの細胞は激しい形態形成運動を通じて大きく相互の配置を変える。その結果,内外二つの細胞層,およびこの両者の間に位置する上皮性または間充織性の細胞が出現する。これらのうち,外に面した細胞層を外胚葉ectoderm,内側に向いた層を内胚葉endoderm,両者に囲まれて直接外界に接することのない細胞群を中胚葉mesodermとよぶ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

はいよう【胚葉】
後生動物の胚発生過程の囊胚のうはい期に形態形成運動によって形成される細胞層。外側から順に外胚葉・中胚葉・内胚葉に区別され、それぞれ特定の器官となる。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

胚葉
はいよう
動物の胚において、嚢(のう)胚期以後、胚の将来の体制に関して共通の運命を担う、層状に広がる細胞の集団をいう。動物の胚は細胞分裂(卵割)を繰り返して多細胞化し、胞胚あるいはそれに相当する胚となる。この時期に細胞は一層の上皮様の構造として胚をつくる。嚢胚形成(原腸陥入)により、胚は二層あるいは三層の構造になる。このように複層化し、共通の運命を担った各層の細胞群を胚葉とよぶ。体制の簡単な動物は二層の胚葉よりなる。すなわちポケット様に落ち込んだ原腸と、これを取り囲む外側の細胞層である。この原腸をつくる細胞集団は、将来消化器およびそれに付属する腺(せん)を形づくるもので、内胚葉とよぶ。外側の細胞集団は、将来外界と交渉し、外界の情報を感取し、外界から体の内部を保護する器官や組織(感覚器、神経系、皮層など)を形づくる。これを外胚葉とよぶ。この内外二層の間に生ずるもう一層の細胞集団を中胚葉とよぶ。体制の比較的簡単な動物ではこの細胞集団は、はっきりした層状構造をとらないので中胚葉細胞といわれる。中胚葉あるいは中胚葉細胞の起源は動物によって異なるが、内外二胚葉の働きを助け、内から支える諸器官や組織(骨、筋肉、真皮、結合組織、血管系、排出器官、生殖器官など)をつくる。[竹内重夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

はい‐よう ‥エフ【胚葉】
〘名〙 多細胞動物の初期胚で卵割の結果生じた多数の細胞が原腸期の形態形成運動によって移動し、二~三の層状をなすようになったもので、外胚葉・中胚葉・内胚葉に分ける。各胚葉はさらに分化しそれぞれ特有の器官を形成する。〔生物学語彙(1884)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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