●能役者【のうやくしゃ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
能役者
のうやくしゃ
能楽師の古称。能楽に出演するのを職業とする人。シテ方,ワキ方,狂言方の立方と,笛方,小鼓方,大鼓方,太鼓方の囃子方と,7つに分れる。シテ方が中心で,これに対しワキ方,囃子方,狂言方を三役という。シテ方は能のシテ,シテヅレ,子方,地謡を受持ち,観世,宝生 (上掛り) ,金春,金剛,喜多 (下掛り) の5流。ワキ方はワキ,ワキヅレを受持ち,福王,高安,宝生の3流。狂言方は間狂言と狂言を受持ち,大蔵,和泉の2流。笛方は一噌,森田の2流。小鼓方は観世,幸,幸清,大倉の4流。大鼓方は葛野,高安,石井,大倉,観世の5流。太鼓方は観世,金春の2流がある。家元制度のもとにあり,統合団体として能楽協会がある。
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デジタル大辞泉
のう‐やくしゃ【能役者】
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世界大百科事典 第2版
のうやくしゃ【能役者】
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精選版 日本国語大辞典
のう‐やくしゃ【能役者】
〘名〙 能楽を演じる役者。シテ方・ワキ方をさしていうが、ふつう狂言方・囃子方も含めていう。能楽師。
※浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)三「お能(ノウ)役者は裏門口、表御門はお客人御饗応(もてなし)の役人衆」
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