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脚色【きゃくしょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

脚色
きゃくしょく
小説,事件などを演劇,映画,テレビなどに演出できるよう仕組むこと。初めは仕組みを考案すること自体をさしたが,のちにト書き台詞のある脚本の形にすることをいうようになった。京坂では文化年間 (1804~18) に山東京伝の『昔話稲妻表紙』が,江戸では天保年間 (30~44) に滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』が色,上演されたのが最初といわれている。幕末から明治にかけて草双紙や講談などの脚色が行われ,明治 30年代には新聞小説の脚色が新派で盛んに上演されるようになった。現代演でも脚色ものの上演は盛ん。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

きゃく‐しょく【脚色】
[名](スル)《芝居の仕組み、筋書の意から》
小説や事件などを舞台・映画・放送で上演できるように脚本にすること。「自伝を脚色したテレビドラマ」
事実をおもしろく伝えるために粉飾を加えること。「話に多少脚色した部分もある」

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

きゃくしょく【脚色】
中国では,もともと宋代には個人の履歴を意味する用例があるが,伝統演劇のなかで登場人物の性別,年齢,身分,性格などによって類型的に分けた役柄をさす。生旦浄丑(せいたんじようちゆう)の四つの役柄がもっとも典型的で,それぞれ特徴ある演技がなされる。 日本では,江戸時代,歌舞伎の上演に当たり,作者が狂言(作品)を作成することを〈仕組(しぐ)む〉といった。戯作者の中国趣味から,これに〈脚色〉の文字をあてたため,〈脚色〉は〈狂言を仕組むこと〉,あるいは〈狂言の仕組み〉の意味で使われた。

出典:株式会社平凡社
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しぐみ【脚色】

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大辞林 第三版

きゃくしょく【脚色】
スル
が原義
物語・事件などを、芝居・映画などの台本や脚本に作ること。きゃくしき。 伝説を芝居に-する
事実に色づけして面白くすること。 -が多すぎて信用ならぬ
中国古典劇で、俳優の役柄また劇の筋書き。
古代中国で、仕官のときに差し出す履歴書。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

脚色
きゃくしょく
物語、小説などを原作にして演劇、映画、放送用にドラマ化すること。アダプテーション(アダプト)adaptationと同じで、原作のないオリジナル物に対し、脚色されたものは脚色物とよばれる。本来は中国元(げん)代の雑劇における俳優の役柄(扮装(ふんそう))をさしたが、日本では江戸時代に歌舞伎(かぶき)の仕組(しくみ)と同義に用いられ、作者がくふうした脚本の筋、趣向をいった。これは文化(ぶんか)期(1804~18)に京坂で始まり、江戸でも天保(てんぽう)期(1830~44)から読本(よみほん)、講談、人情噺(ばなし)などを脚色するようになり、1877年(明治10)ころからは新聞連載の評判小説の劇化も盛んになった。[大島 勉]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あし‐いろ【脚色】
〘名〙 競馬で、走っている馬の脚の運び具合。また、そのスピード加減をいう。

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きゃく‐しき【脚色】
※読本・曲亭伝奇花釵児(1804)下「是此書の脚色(キャクシキ)(〈注〉シクミ)にして、作者一番の趣意也」

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きゃく‐しょく【脚色】
〘名〙
① 古代中国で、出仕する際に提出した身分証明書。また、履歴書。〔朝野類要‐三〕
② 禅宗で叢林に入る時に提出する履歴書。
※永平道元禅師清規(13C中)知事清規「取脚色祠部。依日来体例。収供帳銭物
③ 元・明以後、演劇の仕組書。また、俳優の役柄、扮装のこと。
※浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)四「天地人は一大の戯場、堯舜は旦、湯武は末、操莽は丑浄、古今来許多(そこばく)の脚色(キャクショク)とは、大清康凞帝の殿上の柱に書いておかれたげな」 〔世事通考〕
④ 日本で、芝居狂言の仕組み。芝居の脚本。また、小説・ドキュメントの類や事件などを、演劇や映画、放送の脚本の形に書き改めたり、書きおろしたりすること。きゃくしき。しくみ。
※如是放語(1898)〈内田魯庵〉「苦心なる乎、苦心なる乎、涸れたる詩脳より脚色(キャクショク)を編み出すも苦心なる哉」
⑤ (比喩的に) 事実を故意に粉飾して伝えること。また、その内容。
※伸子(1928)〈宮本百合子〉二「無責任に事実を脚色するのが平気な人もゐますから」
[語誌](1)近世、④の意としては別に「しくみ(しぐみ)」があり、「移変る芝居の噂、狂言のうまひ仕組(しぐみ)を実(まこと)に見なし」(浮世草子・好色一代女‐四)などのように、「仕組」と表記されていた。明治期でも坪内逍遙の「当世書生気質‐七」に「本編は全編の脚色(しくみ)に必要なるがために」とあるように、「しくみ」の表記として「脚色」が用いられることもあった。
(2)漢語由来の「脚色」を呉音読みした「きゃくしき」も明治初期まで用いられ、逍遙の「小説神髄」では「きゃくしき」が多用されている。一般に漢音で「きゃくしょく」と読むようになるのは明治後期からか。→「きゃくほん(脚本)」の語誌

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