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脱水【だっすい】

妊娠・子育て用語辞典

だっすい【脱水】
体内の水分がひどく減ってしまった状態をいいます。幼児や大人は体の60%が水分ですが、赤ちゃんは60~70%と、体重あたりの水分必要量がとても多いのが特徴。そのため、水分が少し減っただけでもぐったりしてしまいます。特に発熱下痢嘔吐のときは脱水に注意が必要です。

出典:母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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デジタル大辞泉

だっ‐すい【脱水】
[名](スル)
物に含まれている水分を取り除くこと。結晶から結晶水を取り去ることや、化合物中の水素酸素とを水分子の形で奪うことなどもいう。「脱水剤」
脱水症」の略。「炎天下で脱水を起こす」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

だっすい【脱水 dehydration】
有機化合物が分子間または分子内で水を1分子脱離して新しく共有結合が生成すること。分子間の場合には縮合の一種と考えられ,分子内の場合には脱離反応の一つと考えられる場合もある。たとえば,エチルアルコールC2H5OHは濃硫酸の存在下で2分子が縮合してジエチルエーテル(C2H5)2Oを与える(式(1))が,副反応として分子内で脱水されてエチレンC2H4が生成する(式(2))。 2C2H5OH―→(C2H5)2O+H2O  ……(1)  C2H5OH―→CH2=CH2+H2O  ……(2) また,ヒドロキシ酸は容易に分子内で脱水されてラクトンを生成する(式(3))。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

だっすい【脱水】
スル
水分を取り除くこと。 洗濯機で-する
結晶水をもつ結晶から結晶水を除くこと。また化合物を分解して、水分子を取り除いたり、同種または異種の二分子から、水素イオンと水酸化物イオンを水として取り除いて、二分子を縮合させること。
体内の水分が欠乏すること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

脱水
だっすい
(1) desiccation 物質中に含まれる水分を除去する操作。冷却などによって水分を液化,凍結して除去することもできるが,多くの気体液体では固形乾燥剤を用いて脱水を行う。食品の脱水を普通は乾燥という。
(2) dehydration 結晶水を除くこと,化合物の分子中から水素と酸素とを水として脱離させること,および2種以上の化合物から水分子に相当する酸素原子と水素原子を分離し,縮合反応を行わせることを脱水という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

脱水
だっすい
dehydration
単に物質に混在している水分を除く場合と、化合物中からH2Oに相当する部分を奪い去ることとの両意に用いられる。混在水分の除去は乾燥であり、気体、液体、固体それぞれの試料の状態に対して種々の方法がある。
(1)固体の脱水、乾燥 密閉容器に脱水剤を入れ、その上に目的とする試料を置く。デシケーターはこのために考案されたものである。脱水の速度をあげ、かつ完全を期すために減圧に引いたりすることもある。それほど厳密さを要求されないときには、ガーゼや濾紙(ろし)などで吸収させたり、空気中に放置(風乾)する。
(2)液体の脱水 シリカゲルや活性アルミナ、モレキュラーシーブなどを投入したり、あるいはカラムに充填(じゅうてん)しておいて液体を流下させたりする。化学反応によって水を除くこともあり、金属ナトリウムなどを線状にして注入することもある。
(3)気体の脱水 冷却による凝縮が有効である。ドライアイスなどの冷媒に浸したトラップに導いて氷をつくって除いたり、脱水剤を詰めたカラムに通じたりする。
(4)化合物から水に相当する部分を奪い去る例は、酢酸とエタノール(エチルアルコール)から酢酸エチルが生じるときにみられる。このとき反応生成物である水を除くと反応が進む。つまり脱水縮合反応である。あるいはエタノールからエチレンやジエチルエーテルの生成する反応も脱水反応である。[山崎 昶]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

だっ‐すい【脱水】
〘名〙
① 物質中に含まれる水分の大部分を除去すること。乾燥させること。
② 特に普通の乾燥よりさらに多量の水分を抜く場合にいう。加熱、日射、赤外線照射などの物理的方法と、吸湿剤、脱水剤などによる化学的方法とがある。
③ 物質の化学組成の中から化学反応によって水分子をうばい去ること。結晶水・結合水の除去、加水分解によって生じた水の除去、ガス中の水分の除去、脱水縮合など。〔稿本化学語彙(1900)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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内科学 第10版

脱水(症候学)
概念
 体の60%は水でできている.そのため水の出入りのバランスがくずれると,脱水になったり溢水になったりする.基本的に水の入り(in)は経口摂取が主たる成分であるが,代謝水(栄養素の代謝による水生成)とよばれる成分がありおよそ体重 kgあたり5 mLとされている.一方水の出(out)は尿が主体であるが,不感蒸泄(皮膚からの蒸散と呼気で約半々)とよばれる成分も忘れてはならない.およそ体重 kgあたり15 mLとされている.また体温1 ℃の上昇で約15%増加するとされる.
 通常体重60 kgの成人の1日の水出納は表2-41-1のようになる.したがって経口摂取できない患者の水バランスをはかるためには,(前日の)尿量+600 mL(不感蒸泄-代謝水=体重×10 mL)を輸液すればよいことがわかる.これに発汗過多,消化液吸引,嘔吐,下痢,出血などの異常排泄量があればこれを考慮することになる.
身体所見・検査成績
 脱水症とは細胞外液が減少した状態である.ベッドサイドで脱水症を診断するには,口渇感,口腔乾燥,舌乾燥,舌溝出現,皮膚ツルゴールの低下,尿量減少,体重減少,頻拍,起立性低血圧などが参考になるが,判断に苦慮することも多い.指の爪床を用いて行うcapillary refill time(毛細管再充満時間;2秒以上で脱水)は感度は低いものの特異度が高い(表2-41-2).
 検査値からも参考になることが多く,その一部を表2-41-2にあげる.実際の臨床の場では,身体所見とあわせて総合的に判断することになる. 脱水は水の欠乏とNaの欠乏の両方を伴うのが普通であるが,いずれがより多く欠乏するかによって等張性脱水,高張性脱水および低張性脱水の3型に大別される(図2-41-1).そして各々の脱水で身体所見や検査所見も異なってくる(表2-41-3).
病態生理
1)等張性脱水(volume depletion):
細胞外液の浸透圧と等しい体液が失われる場合で,血漿浸透圧は変化しない.細胞内から外への水の移動は起こらないため循環血液量の減少による血圧低下などがみられる.出血,嘔吐・下痢,熱傷など大量の細胞外液が急速に失われる場合で,臨床的に遭遇することが最も多い.
2)高張性脱水(dehydration):
Naも失われるが,水の方がより多く失われる場合で血漿浸透圧は上昇する.その結果,細胞内から水が移動し,細胞外液の欠乏を補うため,循環血漿量はある程度補正され,等張性脱水や低張性脱水の場合に比し末梢循環不全の症状が出現しにくい.しかしながら,細胞内脱水は高度に持続するため,ほかの脱水症に比較し,口渇が強いのが特徴である.したがって意識が正常であれば,飲水行動に出るため,等張性脱水と比べて実際の出現頻度は少ない.高熱患者,腎濃縮力が低下している幼少者や高齢者,意識障害患者,口渇中枢が障害されている患者などでみられる.細胞外液の高浸透圧(高ナトリウム血症)に適応して,細胞内も高浸透圧になるが,脳細胞などでは細胞の容積を一定に保とうとして,何らかの浸透圧物質が蓄積してくる.高浸透圧を改善するために急速に輸液をして血漿浸透圧を下げた場合,細胞内に蓄積しているその浸透圧物質のため,今度は水が細胞内に移行し,脳細胞においては脳浮腫を招ききわめて危険である.
3)低張性脱水(hypotonic dehydrationとも):
Naが水よりも多く失われる場合で,細胞外液の浸透圧は減少する.その結果,細胞内に水が移行し細胞外液量はさらに減少するため,末梢循環不全(血圧低下,顔面蒼白,四肢冷感)を起こしやすくなる.しかしながら体外に喪失する体液のほとんどは低張液であるため,このタイプの脱水症になることは少ない(例外的に副腎皮質機能不全症や塩類喪失性腎症がある).したがって低張性脱水の原因は,脱水症に対し電解質の補給が適切でなかった場合に起こる医原性のものがほとんどである.低ナトリウム血症,低浸透圧血症がみられ,細胞内溢水のため口渇を訴えることは少ない.[内田俊也]

出典:内科学 第10版
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化学辞典 第2版

脱水
ダッスイ
dehydration

】有機化合物の分子内または分子間で水が脱離する反応をいう.たとえば,エタノールからエテンが生成するのは分子内脱水反応で,ジエチルエーテルを生成するのは2分子間脱水反応である.酸とアルコールからエステルの生成,カルボン酸から酸無水物の生成,酸アミドからニトリルの生成などはいずれも脱水反応である.代表的な脱水剤に,硫酸,リン酸,五酸化リン,オキシ塩化リンなどがある.【】物質中に混合する水分を除去し,乾燥することをいう.たとえば,エタノール中に含まれる水を除いたものを無水エタノール,ジエチルエーテル中に含まれる水を除いたものを脱水エーテルまたは乾燥エーテルという.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

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栄養・生化学辞典

脱水
 →乾燥

出典:朝倉書店
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