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腐植【ふしょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

腐植
ふしょく
humus
土壌中に集積した動植物遺骸腐敗分解して生じた物質普通黒色を呈する。土壌の有機的成分として重要で,土壌の性質や生産力に影響を与える。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ふ‐しょく【腐植】
土壌中で動植物が不完全に分解してできる黒褐色有機質

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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岩石学辞典

腐植
有機性物質で部分的に分解して土壌の一部になったもの.腐植は一般にさらに次のように区分される.(1) ムル(mild humus, mull)は,土壌から植物栄養素を吸収した植物が分解したもので,このような腐植は中性ないし弱酸性の反応を示している.(2) 生の腐植またはモールmor)で,栄養の乏しい環境に適応した植物から発達したもの.これらの腐植は鉱物質に乏しく強い酸性反応を示している[Saussure : 1804, Eyres : 1970].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ふしょく【腐植 humus】
土壌学用語。動植物および微生物の遺体は土壌中で生物群集により分解を受け,ポリフェノール類,キノン類,アミノ化合物を生成するが,これらの物質は酵素,微生物の酸化酵素無機イオン粘土鉱物などの触媒作用により重縮合し,土壌固有の暗色無定形コロイド状高分子化合物に変化していく。この暗色物質を腐植物質,分解過程にある生物遺体成分を非腐植物質と呼び,腐植は広義には両者を,狭義には前者を意味する。腐植は,(1)植物養分(Ca2+,Mg2+,K,NH4)の吸着保持,(2)土壌の酸性化の緩和,(3)植物生理活性作用,(4)団粒形成,(5)有用土壌微生物の活動促進,(6)無機養分の供給,(7)難溶性リン酸化合物の生成防止,(8)土壌温度の上昇,(9)水分吸収保持,などの重要な機能を有している。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ふしょく【腐植】
土壌中の動植物の遺体が微生物のはたらきによって分解され、その過程でできた有機化合物など、土壌中の有機物の総称。土壌有機物。
土壌に特有な黒色または暗褐色を呈するコロイド状有機高分子化合物群。土壌有機物が複雑に分解・重合を繰り返して生成する。腐植物質。腐植質。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

腐植
ふしょく
動植物などの生物遺体が土壌中の微生物作用などによって分解と腐植化という二通りの経過を経てできた暗色、無定形の土壌固有の有機物のこと。土が多くの場合暗黒色を呈しているのは通常この腐植を含むためで、土色の濃淡によってその存在と含有量とを容易に推測することができる。腐植という用語は、ときに土の中の有機物全体をさすような広い意味に使われる場合もある。それは、腐植が複雑な組成をもった物質群であり単一の物質ではないためで、その量と質は土壌によって著しく違っている。腐植は土に加わった動植物遺体からできるため土壌の表面に多く存在し、植生に重要な役割を果たしている。植物養分の貯蔵庫として、また土壌の団粒構造の形成に土壌粒子間の接着剤として欠かすことができないものである。腐植の作用により作物への水と養分の供給とが円滑になり耕うんも容易になるなど地力のかなりの部分が腐植の質と量によっている。この腐植を土壌中に保持するためには毎年堆厩肥(たいきゅうひ)などの有機物を土に補給し地力を維持する必要がある。[小山雄生]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ふ‐しょく【腐植】
※春と修羅(1924)〈宮沢賢治〉春と修羅「のばらのやぶや腐殖(フショク)の湿地」

出典:精選版 日本国語大辞典
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