●腕足類【わんそくるい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
腕足類
わんそくるい
Brachiopoda; lamp shell
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デジタル大辞泉
わんそく‐るい【腕足類】
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世界大百科事典 第2版
わんそくるい【腕足類】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
腕足類
わんそくるい
触手動物門の1綱Brachiopodaを構成する動物群。すべて海産で、シャミセンガイの仲間(無関節亜綱)とホオズキガイの仲間(有関節亜綱)とに二大別される。2枚の殻と、殻の根元から出る肉茎とよばれる柄をもち、海底の砂泥中に潜るか、岩などに付着してすむ。外見上、軟体動物の二枚貝類とよく似ているので間違われるが、2枚の殻は体の背腹に位置し、互いに形が異なっていることで区別できる。殻長数センチメートルくらいの種が多い。
殻の中には、内臓の詰まった軟体部、殻を分泌する膜状の外套(がいとう)、そして触手冠が収まっている。触手動物門のほかの2綱(コケムシ類とホウキムシ類)に比べて、腕足類の触手冠はとくによく発達していて大きく、特別に腕(うで)とよばれる。この腕を支えるために、背側の殻の内側には腕骨(わんこつ)とよばれる構造が発達している。種の同定には、化石種の場合はとくに、この腕骨の形が重要となる。
消化管はU字形で、肛門(こうもん)は触手冠の外側に開く。ホオズキガイの仲間は肛門をもたない。血管系は閉鎖型。排出器と生殖輸管を兼ねた1対の腎管(じんかん)をもつ。雌雄異体。シャミセンガイ類の幼生は2枚の殻をもち、しばらく浮遊したのちに着底して変態せずにそのまま成体となる。ホオズキガイ類の幼生は殻をもたず、孵化(ふか)後1日ほどで着底し、成体へと変態する。
腕足類は、古生代カンブリア紀に出現した古い動物群である。各地質時代ごとに、それぞれ特徴的な多種多数の化石が産出するため、古生物学や地質学においても重要な動物群である。なお、分類学上、この動物群を門の段階に昇格させて扱うこともある。
[馬渡峻輔]
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精選版 日本国語大辞典
わんそく‐るい【腕足類】
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