@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

腸チフス菌【チョウチフスキン】

デジタル大辞泉

ちょうチフス‐きん〔チヤウ‐〕【腸チフス菌】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

腸チフス菌
ちょうちふすきん
[学] Salmonella choleraesuis subsp. choleraesuis serovar. typhi

グラム陰性の通性嫌気性桿菌(かんきん)で、腸内細菌科サルモネラ属に属する細菌。通称はSalmonella typhi。0.5~0.8×1.0~3.5マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)。ヒトに腸チフス症をおこす病原細菌で、単にチフス菌ともよぶ。代表的な腸チフス症は経口的に感染し、小腸回盲(かいもう)部に到達し、腸管粘膜下リンパや腸管リンパ節に入り増殖、約1週間後(潜伏期)に組織を壊し、菌は血中に入り菌血症をおこす。悪寒や高熱などの症状となる。しかし、高熱はあるが脈拍はあまり変化はなく、白血球の減少がみられると、膵腫(すいしゅ)、バラ疹がみられる症状が伴う。このころ、菌は胆汁を通して、腸内に排出、腸出血、腸壁穿孔(せんこう)などへ進行、重症の場合は死への転帰をとる。

 通常、感染後3週にして強力な抗体ができ、熱も下がり回復する。回復後も胆嚢(たんのう)炎や胃孟(じんう)炎の後遺症を残す場合があり治療を必要とする。

 菌は3~6か月程度体のなかに保有され排出されることから、保菌者として感染源となるため注意が必要である。ときには腸出血を伴って重症となる。腸チフス菌は赤痢菌などとの類似点は多いが、とくに細胞の外側に鞭毛(べんもう)(周毛)をもつことで区別される。培養の際、多くの株は硫化水素を生産する。このほか、生物学的性状としては、ブドウ糖などの炭水化物を分解して酸を産生する。ガスをつくるものもある。また、リジン、アルギニン、オルニチンの脱炭酸酵素をもち、尿素を分解しないなどの特徴があげられる。

[曽根田正己]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ちょうチフス‐きん チャウチフス‥【腸チフス菌】
〘名〙 人の腸チフスの病原体。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

腸チフス菌」の用語解説はコトバンクが提供しています。

腸チフス菌の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation