●腹膜透析【フクマクトウセキ】
デジタル大辞泉
ふくまく‐とうせき【腹膜透析】
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栄養・生化学辞典
腹膜透析
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世界大百科事典 第2版
ふくまくとうせき【腹膜透析】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
腹膜透析
ふくまくとうせき
peritoneal dialysis
腹膜を透析膜として利用する人工透析の一方法で、腹膜灌流(かんりゅう)ともいう。殺菌した透析液を腹腔(ふくくう)内に注入し、患者の体内から過剰の水とタンパク質代謝の結果生じた窒素含有性老廃物を腹膜を通して除去し、血漿(けっしょう)の酸・塩基平衡と電解質濃度を改善させる腎(じん)不全に対する治療法である。
この方法は、高価で複雑な装置を必要としない利点があり、高度な専門的技術をもった医師や看護師を必要とする血液透析とは異なり、簡単に病室や自宅、勤務先で施行することができる。しかし、時間当りの透析効率は血液透析よりもずっと低く、1回の透析に15~30時間もかかる。すなわち、腹腔に挿入されたカテーテルから灌流液(1.5~2リットル)を約10分かけて注入し、60~90分間滞液させたのちに排液する。これが1回の治療で、これを10~15回繰り返す。腹膜透析は今日では通常、慢性外来腹膜透析chronic ambulatory peritoneal dialysis(CAPD)が行われている。歩行可能の患者自身が、通常1日4回、透析液を腹腔から取り出し、新しい透析液を注入する。1回の交換時間は約30分である。
[中村 宏]
『太田和夫編『透析療法Q&A』(1999・医薬ジャーナル社)』▽『飯田喜俊・今田聡雄監訳、西川光重ほか訳『臨床透析ハンドブック』第3版(2002・メディカル・サイエンス・インターナショナル)』▽『田畑勉・二上志帆子編『新CAPDセルフケア――腹膜透析と上手くつきあうためのマニュアル』(2004・診断と治療社)』▽『下条文武監修・丸山弘樹編『よくわかる腹膜透析の実際―CAPD患者のQOL向上をめざして』(2008・西村書店)』
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
腹膜透析
ふくまくとうせき
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