●腹【はら】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
腹
はら
loop
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デジタル大辞泉
はら【腹/×肚】

1 動物の、胸部と尾部との間の部分。胴の後半部。また、背に対して、地に面する側。人間では、胸から腰の間で中央にへそがある前面の部分。横隔膜と骨盤の間で、胃腸のある部分。腹部。「魚の―を割く」「中年になって―が出てきた」「―の底から声を出す」
2 胃腸。「食べ過ぎて―にもたれる」
3 (「胎」とも書く)母親が子を宿すところ。母の胎内。また、そこから生まれること。「子が―にある」「同じ―から生まれる」
4 (「胆」とも書く)
㋐考えていること。心中。本心。また、心づもり。「口は悪いが、―はそれほどでもない」「自分一人の―に納めておく」「折をみて逃げ出す―らしい」
㋑胆力。気力。また、度量。「―の大きい、なかなかの人物」「少しくらいのミスを許す―がなくては勤まらない」
5 感情。気持ち。「これでは―が収まらない」
6 物の中ほどの広い部分。また、ふくらんだ部分。「徳利(とっくり)の―」「転覆した船が―を見せる」
7 背に対して、物の内側の部分。「親指の―でつぼを押す」
8 定常波で振幅が最大となるところ。⇔節(ふし)。

[下接語]赤腹・朝腹・裏腹・片腹・業(ごう)腹・下腹・白腹・空き腹(ばら)後(あと)腹・追い腹・扇腹・男腹・女腹・陰腹・亀(かめ)腹・粥(かゆ)腹・下り腹・小腹・先腹・里腹・地腹・自腹・渋り腹・蛇(じゃ)腹・皺(しわ)腹・太鼓腹・茶腹・詰め腹・冷え腹・脾(ひ)腹・太(ふと)腹・船(ふな)腹・布袋(ほてい)腹・負け腹・水腹・虫腹・むしゃくしゃ腹・無駄腹・餅(もち)腹・自棄(やけ)腹・雪腹・湯腹・横腹・脇(わき)腹(ぱら)朝っ腹・金(きん)腹・銀腹・空きっ腹・中(ちゅう)っ腹・土手っ腹・太っ腹・向かっ腹・自棄(やけ)っ腹
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ふく【腹】[漢字項目]
[学習漢字]6年

1 はら。「腹腔(ふくこう)・腹痛・腹部/割腹・空腹・鼓腹・口腹・私腹・切腹・捧腹(ほうふく)・満腹」
2 母胎。母親。「異腹・同腹」
3 物の中ほど。「山腹・中腹」
4 心。胸のうち。「腹案・腹心・腹蔵/剛腹・心腹」

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世界大百科事典 第2版
はら【腹 belly】
[動物の腹]
節足動物の昆虫類では,胴部は明りょうな二つの部域に分かれており,前部を胸部,後部を腹部という。
出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)
腹
はら
生物学用語の腹には、二通りの意味がある。一つは動物の背の反対側をいう。多くの場合、動物の体は地面に対する側とその反対側(背)とでは外部や内部の形態が異なる。地面側には、脊椎(せきつい)動物では消化管があり、節足動物では神経が走る。この地面に対する側を腹とよぶ。ただしウニやヒトデなどでは下面は腹面ではなく口側とよぶべきである。腹面は両生類におけるように、受精後まもなく決定されるものがある。すなわち卵の精子進入点の側が腹面となる。逆に、進入点の反対側には灰色新月環ができるが、その側が背になる。
他の一つは、体の前端の頭、その次の胸に対する語として、胸の後方、尾の前方の部分をいう。この腹部は脊椎動物や節足動物(ダニ類のように頭胸部と腹部との区別の不明瞭(ふめいりょう)なものもある)で明らかである。昆虫では腹部はいくつかの体節に分かれ、雄では生殖室があって生殖器(陰茎)を収め、雌では体節から出た突起からなる産卵管がある。
[内堀雅行]
ヒトにおける腹
解剖学上で腹というときには、体の方向を示す場合と体の部位を示す場合とがある。すなわち、方向を意味する場合は、背に対する腹であり、背腹性を示す動物に共通して用いることができる。体の部位を意味する場合では、全身を区分したときの、その一部であり、これがはっきりしているのは脊椎動物と節足動物である。
人体における腹は、解剖学的または臨床医学的に体表面上でいくつかの区分に分けられている。しかし、表面上の区分と内臓を考慮した位置的関係とはかならずしも一致しない。腹の部位は前腹部と後腹部とに分けられるが、通常、後腹部は背部に属させている。前・後腹部の境界は外見上、はっきりしているわけではない。前腹部は解剖学的には九区分される。この九区分は、それぞれ2本の水平線と垂直線とによってつくられる。すなわち、左右の第10肋骨(ろっこつ)の最低点と腸骨稜(りょう)の最高点をそれぞれ通る2本の水平線(肋骨下水平線と腸骨稜頂水平線)、および左右の鎖骨(さこつ)のそれぞれ中央部を通る2本の垂直線(鎖骨中線)、あるいは上前腸骨棘(きょく)を通る垂直線と前正中線との中間を通る2本の垂直線(副中心線)によって構成される。九区分の中央部が臍(さい)部、その左右が側腹部、臍部の上部が上腹部、上腹部の左右を下肋部、臍部の下部を恥骨部、恥骨部の左右を鼠径(そけい)部とよぶ。鼠径部は三角形状となる。一方、内部の腹は横隔膜が上部の境になるので、横隔膜円蓋(えんがい)の輪郭を前胸壁に投影してみると、内部の腹は肋骨弓よりずっと上方になる。この横隔膜円蓋と肋骨弓に挟まれた部分が下肋部の位置となる。このほか、腹を四区分に分ける方法もある。これは、へそを通る水平線と垂直線とで分ける方法であり、この場合には、左上、左下、右上、右下のそれぞれを4分の1区画とよぶ。
俗語として用いられる腹には、心のなかの考え、度胸、度量などの意味があるほか、物体の中央部などをさすこともある。また、物理学用語では、定常振動あるいは定常波で振幅が最大となるところを腹loop, antinodeといい、振幅が零(ゼロ)のところを節(ふし)nodeという。
[嶋井和世]
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精選版 日本国語大辞典
ふく【腹】
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