●腺癌【せんがん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
腺癌
せんがん
adenocarcinoma
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デジタル大辞泉
せん‐がん【腺×癌】
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世界大百科事典 第2版
せんがん【腺癌】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
腺癌
せんがん
悪性上皮性腫瘍(しゅよう)すなわち癌腫(がんしゅ)(癌)を組織学的に分類した一型。癌細胞がある程度分化していて、癌実質の構造が一般的上皮構造に類似している群のうち、腺上皮に類似しているものを腺癌という。つまり、腺上皮に類似した癌細胞が管腔(かんくう)を囲んで腺様構造を示すもので、癌細胞の形によって、円柱上皮癌、立方上皮癌とに分けられ、さらに腺状構造の型によって、管状腺癌、腺房状腺癌、濾胞(ろほう)状腺癌、乳頭状腺癌とに分類される。
腺癌の母組織は腺(ある種の物質を分泌・排泄(はいせつ)する細胞組織)であるため、腺上皮・腺を含む組織および臓器のすべてから発生するが、とくに胃、腸、肺、乳腺、甲状腺、子宮などに好んで発生する。腺癌に相当する腺の良性腫瘍は腺腫というが、このうち、生物学的に悪性の状態を示すものを悪性腺腫とよび、腺癌と区別する場合もある。腺癌の一部に扁平(へんぺい)上皮様構造を有するものを腺類癌、粘液分泌が著明なものを膠様(こうよう)癌という。
[渡辺 裕]
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