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【せん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


せん
gland
分泌を営む臓器で,おもに腺上皮細胞で構成されている。独自の化学的物質分泌して,血液やリンパ内に直接送り出す内分泌腺と,体表や体腔内に導管を通じて分泌物を出す外分泌腺 (汗腺消化腺) とがある。各腺は神経ホルモンの刺激によって分泌機能を行う。腺細胞内の分泌様式ではホロクリン腺,アポクリン腺,エクリン腺などに分けられ,また分泌物の種類では粘液腺漿液腺混合腺などに分けられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

せん【腺】
上皮組織の特殊化したもので、特定の物質を生成貯留・分泌する器官内分泌腺外分泌腺とがある。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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せん【腺】[漢字項目]
常用漢字] [音]セン(慣)
生物体内で種々の液汁を分泌する器官。「腺病質汗腺頸腺(けいせん)毒腺乳腺蜜腺(みつせん)涙腺
[補説]「腺」は国字であるが、中国でも用いられる。

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世界大百科事典 第2版

せん【腺 gland】
分泌にかかわる生物の組織。分泌物を蓄える腺腔をもつ腺と,特別の腺腔をもたず細胞内に分泌物を貯留しているものがある。前者はおもに外分泌腺後者はおもに内分泌腺であるが,これには例外が多く,たとえば,外分泌腺でも消化管上皮の分泌腺は腺腔がなく,内分泌腺でも甲状腺には腺腔がある。 動物に発達している腺には,その生態や生活史と関連して特殊な機能を発揮しているものがある。たとえば,外分泌腺としては海産硬骨魚類のえらにある塩類細胞は血液中の塩類を排出し,ハト嗉囊(そのう)はを育てるためのミルクを分泌し,カイコ絹糸腺生糸を吐き出し,イタチスカンク肛門腺は強い臭気を発する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

せん【腺】
分泌活動を行う細胞の集まり。普通、分泌物を一時たくわえる腔所を中央にもち、細胞が腔所を囲む構造をとる。分泌様式により外分泌腺と内分泌腺とに分けられる。 → 分泌

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)


せん
分泌機能を有する細胞を腺細胞といい、腺細胞の集合体を腺とよぶ。細胞外から物質を取り込み、細胞内でそれらの物質から分泌物を合成して細胞の外へ放出するのが分泌である。分泌物が導管を通って輸送される場合は外分泌であり、腺に導管がなく物質が細胞の周りに放出され、それが血管に入って運ばれてゆくのが内分泌である。前者の腺を外分泌腺、後者の腺を内分泌腺という。
 また分泌物の種類によって腺を分類する場合もある。膵臓(すいぞう)の外分泌細胞、下垂体前葉細胞などタンパク質やペプチドを分泌する細胞をタンパク分泌細胞、舌下腺、顎下(がくか)腺、気管などは粘液分泌細胞、副腎(ふくじん)皮質や生殖腺のステロイド分泌細胞や皮脂腺は脂質分泌細胞、副腎髄質や松果体などはアミン分泌細胞とよばれ、甲状腺の濾胞(ろほう)上皮細胞はアミノ酸誘導体分泌細胞、上記のものに属さない汗腺細胞や硬骨魚のえらのクロライド細胞などは「その他」の分泌細胞として分類される。なお、内分泌細胞では、ペプチドとアミンが共存していてともに分泌されるという例がかなり多い。軸索末端から神経伝達物質を放出するニューロン、コラーゲンを放出する繊維芽細胞など、定義からは分泌機能を営んでいるにもかかわらず、腺細胞の範囲には入れられていないものもある。[菊山 栄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せん【腺】
〘名〙 医学で、ある種の物質を分泌、排泄する細胞組織。内分泌腺と外分泌腺とがある。
※医範提綱(1805)三「腺(セン)は血を動脈に受け其中の諸液を分泌するの器なり」
[語誌]この組織は、日本の医学としては、オランダの医書により初めて知ったもので、江戸時代の蘭学者は、はじめ「機里爾(キリイル)」と音訳をした。それに対し、江戸時代後期の蘭医、宇田川玄真(榛斎)は会意に形声を兼ねた「腺」の字を考案し、挙例のように「医範提綱」で用いた。それが蘭学者間に普及し、明治時代以降は医学用語として定着した。

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