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膨潤【ぼうじゅん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

膨潤
ぼうじゅん
swelling
ゲルを液体中に浸すとき,ゲルが液体を吸収して膨張する現象。液体がゲルの網目構造間隙に浸入する結果起る。たとえば天然ゴムをベンゼンキシレンのような有機溶媒中に浸したり,木材水中に浸したとき,膨張するのはこの例である。膨潤する際の圧力を膨潤圧といい,きわめて大きな圧力を示す。ゲルが液体を無制限に吸収すると,膨潤のあと溶解してゾルとなる。これを無限膨潤といい,多くの高分子はこの現象を示す。ゲルの網目構造の弾性が大きいときは膨潤はある範囲で停止する。これを有限膨潤という。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぼう‐じゅん〔バウ‐〕【膨潤】
物質が溶媒を吸収して体積を増加する現象。ゼラチンが水を含んで膨らむなど。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

膨潤
 物体が水を吸収してその体積が非常に大きくなる現象.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ぼうじゅん【膨潤 swelling】
物質が溶媒を吸収してふくらむ現象で,高分子物質の溶解の際にみられることがある。高分子物質は,固体状態ではそれを構成している高分子鎖の間の相互作用が強いが,これを溶媒中に浸すとその高分子鎖の間に溶媒分子が入り込んでゲル状にふくれあがる。ついで溶媒分子にとりかこまれた高分子鎖が1本ずつ離れて溶媒の中に分散し,溶解する(図参照)。高分子物質がその高分子鎖間のところどころで結合した構造(橋架け構造)をもつ場合には,高分子鎖どうしは離れえないので,溶媒中では膨潤はするが溶解はしない。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

膨潤
ぼうじゅん
swelling

弾性ゲルが液体(分散媒)を吸収して体積を増加させる現象をいう。高野豆腐(こうやどうふ)やゼラチンを水に入れた場合によく観察される現象である。一般には熱の発生を伴う。電解質などによって影響を受けやすく、塩類の存在によって膨潤度が小さくなり、酸やアルカリが存在すると膨潤度が大きくなるものが多い(昆布を戻すときに食酢が有効であることなどがその例である)。膨潤に際して体積の膨張を妨げると、著しい圧力を示すが、この圧力を膨潤圧という。乾燥した木材や植物の根、種子(豆など)においては、かなり大きな膨潤圧が認められ、ときには岩石や器物を破壊するほどに至ることも知られている。

 親水性高分子のゲルが水によって膨潤をおこす際の無機イオンによる抑制の効果は、イオンの離液順列に従う。

[山崎 昶]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぼう‐じゅん バウ‥【膨潤】
〘名〙 ゼラチンを水に溶かした場合のように、固体が液体を吸収してふくらむ現象。〔金の塔(1953)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

膨潤
ボウジュン
swelling

固体高分子が溶媒を吸収して体積が増大してゲル状態になることをいう.たとえば,寒天やゼラチンのような親水性ゲルの乾燥したものを室温で水に浸けておくと,水を吸って膨れるが,ある程度以上には進まない.これを有限膨潤という.しかし,60~70 ℃ の温水中では膨れるだけでなく,しだいに溶解状態になる.これを無限膨潤という.生ゴムはベンゼン中で無限膨潤を起こすが,加硫して高分子間に架橋すると有限膨潤を示すようになる.親水性高分子が水によって膨潤するとき,無機塩類を加えると膨潤が抑制され,その抑制作用は塩類イオンの離液系列に従う.膨潤して体積が増大するときの圧力を膨潤圧といい,非常に大きいことが知られている.乾燥した植物のや種(豆類)または木材においてもこの種の膨潤圧が現れ,ときには強大な破壊力となることも知られている.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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