●自動詞【じどうし】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
自動詞
じどうし
intransitive verb
動詞を意味のうえで,その動作の直接の対象を必要とするものとしないものとに分けたとき,前者を他動詞,後者を自動詞という。文法的には,目的語を従えるのが他動詞で,従えないのが自動詞ということになる。しかし,他動詞でも動作そのものに注目するときには目的語が省かれることもあり,自動詞でも Let's walk it. (歩いて行こう) のように,他動詞的に用いられることもあって,意味のうえからの定義と,文法論的定義とは,必ずしも一致しない。
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デジタル大辞泉
じどう‐し【自動詞】
動作主体の動作・作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞。「を」格の目的語をとることがない。「雨が降る」「花が咲く」の「降る」「咲く」などの類。⇔他動詞。
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世界大百科事典 第2版
じどうし【自動詞】
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精選版 日本国語大辞典
じどう‐し【自動詞】
〘名〙
① 英語などで、一般に目的語をとらず、したがって、主客を転換して受動相を作ることのない動詞。自動。〔和蘭字彙(1855‐58)〕
② 日本語の動詞で、「を」格の目的語をとらず、作用が主語自体に止まるものとして述べられる動詞。「水を流す」「家を建てる」における「流す」「建てる」を他動詞というのに対して、「水が流れる」「家が建つ」における、「流れる」「建つ」の類をいう。「歩く」「繁る」など、対立する他動詞のないものもある。「道を歩く」などの「歩く」も、意味を重視して自動詞とする場合が多い。自動。〔小学日本文典(1874)〕
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