@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

自愛【ジアイ】

デジタル大辞泉

じ‐あい【自愛】
[名](スル)
自分を大切にすること。自分の健康状態に気をつけること。「時節柄ご自愛ください」
自分の言行を慎むこと。自重。
自分の利益を大事にすること。利己。「自愛主義」
倫理学で、自己保存の本能に基づいて、自己の幸福を求める自然的性向。
物を大事にすること。珍重すること。
「腰刀にて突き合ひたるを書きて―してゐたりけるを」〈著聞集・一一〉

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

自愛
じあい
self-love 英語
amour de soi フランス語
Selbstliebe ドイツ語

自愛とは文字どおり自己を愛することであるが、とくに他の何物にも増して自己を愛し、自己の幸福を願うのが自愛である。自愛は一般に利己主義の源泉として道徳的に悪とされるが、しかし自愛が人間の本性に基づく以上、その根絶は不可能で、それをむしろよい方向に転化すべきだという見方もある。

 ルソーは、自愛は人間の自然的な根本感情であり、それはもともと他人への愛を排除するものではなく、かえってそれを誘発するものだと説き、否定されなければならないのは自愛ではなくて自尊であり、高慢や虚栄や憎悪は無限の自己満足を求める自尊から生ずるとする。またバトラーは、自我の部分的、一時的快楽ではなく、その全体的、永続的幸福を求めるのが理性的自愛であるとし、それを良心とともに人間の道徳的原理とする。なおカントは、自愛が実践理性によって道徳法則との一致という条件の下に制限されるとき、それを理性的自愛とよんだ。

[宇都宮芳明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じ‐あい【自愛】
〘名〙
① 自分を大切にすること。自分の体に気をつけること。現代では、「御自愛」の形で、手紙の末文などで相手に向けて用いることが多い。
※家伝(760頃)上「入吾堂者、无宗我大郎、但公神識奇相、実勝此人、願深自愛」 〔老子‐七二〕
② 品行をつつしむこと。自重すること。
※椿葉記(1434)「年来の本望達して自愛の処に」 〔史記‐平準書〕
③ (形動) 人や物を大事にすること。珍重すること。また、それに値するさま。
※江都督納言願文集(平安後)三・奉造立六尺皆金色観世音菩薩像一体「位列二品唐白氏猶自愛」
④ 自分の利益をはかること。利己。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五「蓋し人の天性は自愛に切にして他愛に疎なるものなり」
⑤ 自己保存の自然の感情。この感情が、他人への愛の根底にあるとする見方と、他愛と別個であるとする見方がある。〔哲学字彙(1881)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

自愛」の用語解説はコトバンクが提供しています。

自愛の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation