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自殺関与罪【じさつかんよざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

自殺関与罪
じさつかんよざい
他人を教唆または幇助して自殺させることによって成立する犯罪をいう (刑法 202前段) 。刑法は自殺行為自体は処罰しないが,他人の自殺行為に関与する行為はこれを処罰する。自殺教唆は,自殺の決意をさせる慫慂行為をさし,自殺幇助は,自殺を容易ならしめる有形無形の援助行為をいう。未遂罪も罰せられる (203条) 。自殺の意味を理解しえない程度の精神障害者に対する自殺の慫慂は,殺人罪となり本罪ではない。無理心中も同様である。また,心中の生残り者は多くの場合本罪に該当する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

じさつかんよ‐ざい〔ジサツクワンヨ‐〕【自殺関与罪】
教唆(きょうさ)して人を自殺させたり、死を望む本人から依頼されて殺したり、自殺を手伝ったりする罪。刑法第202条が禁じ、6か月以上7年以下の懲役または禁錮に処せられる。→嘱託殺人
[補説]安楽死を望む末期の傷病者などをあえて死なせた場合も、この罪に問われる。→同意殺人罪

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

じさつかんよざい【自殺関与罪】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じさつかんよざい【自殺関与罪】
人を教唆もしくは幇助ほうじよして自殺させ、あるいは当人の嘱託・承諾を得てこれを殺すことにより成立する罪。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

自殺関与罪
じさつかんよざい
人を教唆しもしくは幇助(ほうじょ)して自殺させ、または人をその嘱託を受けもしくはその承諾を得て殺す罪であり、6月以上7年以下の懲役または禁錮に処せられる(刑法202条)。その未遂罪も処罰される(同法203条)。外国には、かつて自殺を犯罪とする立法例もみられたが、日本では、自殺そのものを犯罪とする立法は存在しない。しかし自殺が犯罪とならないからといって、他人の自殺に関与することは、やはり他人の生命を否定する行為であるから、本人自身が自殺することとは質的に異なる。そこで、自殺に関与する行為を犯罪とする諸外国の立法例は多い。日本の刑法も、嘱託(依頼)・承諾(同意)による殺害行為と自殺の教唆・幇助とを自殺関与罪としてあわせて規定しているが、被殺者の意思に反する殺人(同法199条)より刑を軽減している。
 本罪が成立するためには、被殺者が、自殺の意味を認識しうる能力をもつとともに、自由な意思決定に基づき真に自殺をする意思を有しなければならない。したがって、幼児や心神喪失者(たとえば精神障害者)の「自殺」に関与したり、暴行や脅迫により「自殺」させれば、むしろ普通殺(刑法199条)に該当する。ただ、欺罔(ぎもう)(あざむきだますこと)により自殺の意思を生じさせる場合、とくに追死(ついし)の意思がないのに、これを偽って「心中」をもちかけ、相手を自殺させる事案については、通説・判例は普通殺にあたると解しているが、自殺それ自体につき意思を有している以上、動機の錯誤にすぎないから、自殺関与罪にあたるという見解が有力に主張されている。嘱託殺人の場合は嘱託の有無が問題となる。これに関連して「任意的安楽死」すなわち、被殺者の意思による安楽死も本罪の構成要件に該当するが、違法性阻却事由(違法性の認定が排除される特別な事情。違法阻却事由ともいう)にあたるかが問題となる。[名和鐵郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じさつかんよ‐ざい ジサツクヮンヨ‥【自殺関与罪】
〘名〙 人を教唆(きょうさ)または幇助(ほうじょ)して、自殺させることによって成立する罪。刑法二〇二条に規定。

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