@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

自由七科【じゆうしちか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

自由七科
じゆうしちか
artes liberales; liberal arts
中世の西欧において必須の教養科目とされた7学科文法修辞学,弁証論 (論理学) から成る初級の3科 triviumと,算術,天文学,幾何学音楽学の上級4科 quadriviumで構成される。自由学科のの起りは M.キケロであり,彼はこれらの学科を自由民にふさわしい学問の意味でそう呼んだ。これは2世紀頃成立したアレクサンドリアの教理学校の教育体系に組込まれ,すでにクレメンスは自由学科が哲学を支え,哲学が神学を支えるという中世の学問体系をはっきり打出している。カルル1世 (大帝) が各地に学院を創立すると,主として F.アルクイヌスによってこの体系が取入れられ,やがて大学が成立すると,神学,教会法,医学の3学部に対する予備教育として人文学部の教科となった。その後,学部の平等化運動などがあって,3科は哲学系の学部に,4科は自然科学系の学部にそれぞれ発展していった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

じゆうしちか【自由七科 septem artes liberales[ラテン]】
ヨーロッパの中世大学における科目群。英語ではリベラル・アーツliberal arts。自由学芸とも訳され,思想的源流としては,古代ギリシアの,肉体労働から解放された自由人にふさわしい教養という考え方にさかのぼり,実利性や職業性や専門性を志向する学問と対立する。ローマ末期の4~5世紀に七つの科目に限定され,言語に関する三科trivium,すなわち文法grammatica,修辞学rhetorica,論理学logica(弁証法dialecticaと呼ばれることもある)と数に関連した四科quadrivium,すなわち算術arithmetica,幾何geometrica,音楽musica(もしくはharmonia),天文学astronomiaに区分される。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

自由七科
じゆうしちか
seven liberal arts
ヨーロッパ中世における、中等教育ないし高等教育程度の基礎的教科。七自由科ともいう。文法、修辞学、弁証法の三学trivium、および算術、幾何、天文学、音楽の四科quadriviumからなる。この種の科目は古くギリシア・ローマ時代にまでさかのぼることができ、自由人にふさわしい全面的教養(パイデイア)、自由学芸(リベラル・アーツ)として尊重されていた。その後、5世紀ごろカッシオドルス(487?―583?)らがキリスト教の理念に基づき教育内容を整えるために、従来のギリシア・ローマの学問を七つの教科として集大成し公式に定められた。三学は初歩的で言論に関し、四科はより高度で事物に関する教科である。その内容は今日の名称が意味する範囲とは異なり、また時代差もある。たとえば、文法はラテン文学の注釈、修辞学は教会の文書・法令の作成や歴史、幾何は初歩の地理学、天文学は占星術、音楽は数理的研究などを含んでいた。これらを修めると中世の最高位にあった神学を学ぶことが許された。13世紀以降の中世大学では神学、法学、医学の各専門学部への進学課程であった学芸学部の中核的な教科となった。自由七科の精神はその後も、職業人や専門家である前に優れた人間でなければならないという教育理念をはぐくみ、学校教育や大学教育に大きな影響を与えてきた。わが国の新制大学に取り入れられた一般教育課程もこのような欧米の歴史の流れをくむ。[白石克己]
『H・ラシュドール著、横尾壮英訳『大学の起源』(1968・東洋館出版社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

じゆう‐しちか ジイウシチクヮ【自由七科】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

自由七科」の用語解説はコトバンクが提供しています。

自由七科の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation