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自由意志【ジユウイシ】

デジタル大辞泉

じゆう‐いし〔ジイウ‐〕【自由意志】
他から強制拘束・妨害などを受けないで、行動や選択を自発的に決定しうる意志。「君の自由意志で決めたらよい」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

じゆういし【自由意志 free will】
一般に,外的な強制・支配・拘束を受けず,自発的に行為を選択することのできる意志のあり方をいい,〈意志の自由freedom of will〉ともいう。プラトンは《国家》第10巻の〈エル神話〉のなかで,人間には死後運命に対する選択の余地があり,その内容は道徳的行為によってきまると述べたが,他方人間は神の〈遊び道具〉であるともいっている。信仰に関して人間に自由意志をみとめた最初の人はエメサのネメシオスNemesios(359ころ没)であるとされる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

自由意志
じゆういし

人間のうちにあって、自然の因果の必然によって規定されずに自発的に発動する能力が自由意志である。そうした能力の存在は、選択とか意志決定の自由として意識される。もっとも、スピノザによれば、人間が自由意志をもつと信じるのは行為の真の原因について無知であることによるので、人間の意志や行為もすべて因果の必然によって規定されていることになる。このように自由意志の存在を否定するのが決定論で、現代の科学者や科学哲学者のなかにも決定論者は多く存在する。

 だが、自由意志の問題は、もともと理論的であるよりも実践的な問題で、たとえばカントによると、理論的認識の妥当性は因果律が支配する現象界に限定されるから、自由の存在は理論的には証明不可能であるが、しかし実践理性は人間が従うべき道徳法則の存在を認め、そこから自然の原因性とは異なった自由の原因性が英知界において成立することを確認する。すなわち意志の自由は、自分自身に対して道徳法則を課し、かつそれに従うといった意志の自律であって、この自由は非決定論的な選択の自由ではなく、道徳法則によって規定された善への自由を意味する。

 なおヘーゲルは、カントの説く自由はまだ有限的で主観的な意志の自由にすぎないと批判し、真に無限にして自由な意志は、即自かつ対自的にある意志で、それは意志の形で自己を貫徹する思考であり、したがって自由とは、実は認識された必然にほかならないと考えた。

[宇都宮芳明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じゆう‐いし ジイウ‥【自由意志】
〘名〙 なんら他からの強制・支配・拘束をうけないと同時に、行動を自発的に選択することができる意志。または、そのような意志のあり方。〔哲学字彙(1881)〕
※明治協会雑誌‐二七号(1883)実物学派の問に答ふ〈高田早苗〉「心理学に自由意志定道の両派あり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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