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航空機観測【こうくうきかんそく】

日本大百科全書(ニッポニカ)

航空機観測
こうくうきかんそく

航空機に搭載した大気観測用の設備により、飛行中に上空の大気を採取し、大気の状態や変化を測定すること。陸地や海上で人為的に発生した大気汚染物質の分布状態を詳細に把握することが可能で、継続的な監視により、汚染物質の移動経路、大気の時間変化や空間分布の詳細などを知ることができる。

 1993年(平成5)、気象庁気象研究所、日本航空、日航財団などが共同で、地球温暖化がもたらす大気変動のメカニズム解明を目的とし、上層大気中の温室効果ガスの観測を開始。日本航空のオーストラリア航路定期便を利用し、高度約1万メートルの上層大気における二酸化炭素やメタンなどの濃度変化、大気循環の調査を実施した。2005年(平成17)以降、測定は国立環境研究所や航空機用内装品メーカーのジャムコなどが加わった新プロジェクト「航空機による大気観測プロジェクトCONTRAIL(Comprehensive Observation Network for Trace gases by Airliner)」に引き継がれ、二酸化炭素連続測定装置(CME:Continuous CO2 Measuring Equipment)と自動大気サンプリング装置(ASE:Automatic Air Sampling Equipment)を搭載した航空機で、オーストラリア便のほか北米やヨーロッパ路線などでも、上空大気中の温室効果ガスなどを観測。2011年10月までに、延べ6000フライトで、1万1500件以上のデータを取得している。観測結果は国内外の研究に活用されており、2012年12月には、CONTRAILにより得られた二酸化炭素濃度の高頻度観測値から、国際空港がある成田上空における二酸化炭素濃度の総観規模の変動(気象現象の変化に伴う数日から1週間程度の時間スケールの変動)が明らかになったことが、学術論文で発表された。

[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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