●船幽霊【ふなゆうれい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
船幽霊
ふなゆうれい
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ふな‐ゆうれい〔‐イウレイ〕【船幽霊】
2 死水(しすい)3によって船足がおそくなる現象。ひき幽霊。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉プラス
船幽霊(ふなゆうれい)
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ふなゆうれい【船幽霊】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
船幽霊
ふなゆうれい
海上に出るといわれる妖怪(ようかい)。幽霊船、亡霊(もうれい)船、迷い船、亡者船、よいよい船などともいう。暗闇(くらやみ)のなかを船で沖へ出ると、前方から灯(あかり)をつけた船がまっすぐに向かってくる。あわや衝突という場面で消えてしまうという。船幽霊だと感じたら、よけてはいけない。そのまま突き進めば消えるものだともいう。幽霊船は帆船でも風に逆らって走るとか、暗闇のなかから掛け声が聞こえるとか、こちらの船と競走することがあり、これに負けるとこちらが沈没するなどという。全国の沿海地方で経験談として語られている話である。類似のものにシキ幽霊がある。これは、夜に沖へ出て、海中がボーッと光る現象である。現在ではプランクトンによるものだということが明らかになっているが、海上での不安な心情が幻覚をよび、怪異現象ととらえた点では船幽霊とも共通している。別に産女(うぶめ)系統の妖怪に磯女(いそおんな)というのがあり、柄杓(ひしゃく)で海水を船に汲(く)み入れて船を沈めるという。いずれにしても海上の怪異にあったら、米や灰をまくと退散するという。なお船足が著しく遅くなる現象(死水現象)を船幽霊ということもある。
[井之口章次]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ふな‐ゆうれい ‥イウレイ【船幽霊】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「船幽霊」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●船幽霊の関連情報