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芝居【しばい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

芝居
しばい
演劇の別称。本来は寺社境内の芝生座席味であったが,鎌倉室町時代に延年会 (寺社で行われる酒宴) や猿楽などの芸能がこれらの場所で行われてから,見物席を意味するようになり,さらに桟敷と区別して野天土間をさすようになった。安土桃山時代から江戸時代に入ると,意味は拡大して劇場や演劇そのものをさすようになり,人形芝居歌舞伎芝居などの語も生れた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しば‐い〔‐ゐ〕【芝居】
5などに由来》歌舞伎などの興行物。しばや。「芝居好き」「芝居通」
役者などが演技をすること。また、その演技。「いい芝居をする」
計画的に人をだますためのこしらえごと。狂言。「ひと芝居打つ」
芝生に席を設けて座ること。また、芝生。
「搦手(からめて)は―の長酒盛(さかもり)にてさてやみぬ」〈太平記・九〉
勧進猿楽曲舞(くせまい)田楽などで、舞台と桟敷との間の生に設けた庶民の見物席。〈日葡
歌舞伎など有料の興行物の見物席。特に桟敷に対して、大衆の見物席をいう。
「舞の―で同じ莚(むしろ)に居たる人」〈浮・織留・四〉
[下接語]操り芝居田舎芝居大芝居御伽(おとぎ)芝居戯(おど)け芝居女芝居陰芝居歌舞伎芝居紙芝居絡繰(からく)り芝居草芝居首掛け芝居小(こ)芝居子供芝居薦(こも)張り芝居猿芝居地(じ)芝居書生芝居素人芝居壮士芝居旅芝居辻(つじ)芝居道化芝居緞帳(どんちょう)芝居人形芝居初芝居一人芝居宮芝居村芝居

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世界大百科事典 第2版

しばい【芝居】
芝生の見物席から転じて,劇場,演劇,演技などをさす語。もともとは芝のある場所つまり芝生の意で,とくに社寺境内の神聖な芝生のことであるが,室町時代に入って芸能の見物席を意味するようになった。猿楽や曲舞(くせまい)などの興行が社寺境内であった際,芝生が見物席となったことから一般化したものである。また,見物席として桟敷(さじき)が設けられた場合,桟敷と舞台の間の土間を芝居という。芝居は露天で,手軽で安価な大衆席であり,貴族的な特等席の桟敷に対している。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しばい【芝居】
昔、猿楽の興行の際、舞台と貴人の席との間の芝生に庶民の見物席が設けられていたことに由来する語という
演劇。特に、歌舞伎・新派など、日本古来の演劇。しばや。 -が掛かる -見物
役者の行う演技。 -が下手だ
人を欺くためにする作り事・しぐさ。 下手な-をするな
芝生に座ること。また、そこに設けられた席。 これ、-の座敷の御さだめあるべし/曽我 1
[句項目] 芝居を打つ

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

芝居
しばい
元来は社寺の境内などの神聖な芝生の意味であったが、南北朝ごろから一般に芝生をさしていうようになり、芝のある場所にたむろすることを「芝居する」というように動詞化しても使われた。室町時代になり、猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)・曲舞(くせまい)などの勧進興行が露天に舞台を構えて行われ、柵(さく)で囲った芝生がその見物席にあてられたことから、芝居はとくに芸能の見物席の意味をもつようになった。見物席に桟敷(さじき)が設けられるときは、桟敷は高価で貴族向けであったため、芝居は一般大衆席にあてられた。近世初頭に歌舞伎(かぶき)が成立すると、これは元来庶民的な芸能であったことから、芝居ということばが拡大され、ついに見物席を含めた劇場全体をさすようになり、さらにはそこで演じられる歌舞伎そのものをもさすように転じた。同時に「操(あやつり)人形芝居」などの語も生まれる。したがって、「芝居」ということばは、劇場・演劇・演技など多義をそのなかに含みもつ、あいまいなことばである。そして、そのことが日本演劇のユニークな性格を象徴することにもなっている。[服部幸雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しば‐い ‥ゐ【芝居】
〘名〙
① (━する) 芝生にすわっていること。芝生に席などをこしらえてすわること。また、その場所。芝生。
※隆信集(1204頃)「都人まれに岩根のしばゐして帰る名残ぞ大原の里」
② 猿楽、曲舞、田楽などで、舞台と貴人の席との間の芝生にこしらえた庶民の見物席。
※康富記‐応永三〇年(1423)一〇月一日「只芝居物出、人別一疋宛」
③ 演劇などの興行物。
※四座役者目録(1646‐53)上「其日の能ならず、芝居へ見物はひしと入る」
④ 歌舞伎などを興行する建物。また、その見物席。特に桟敷(さじき)に対して、大衆の見物席をいう。また、そこにいる人々。
※咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下「六条のもんぜきにのふの有時、しばひへまんぢうをまかるる」
⑤ (━する) 役者などが演技をすること。また、その演技。転じて、計画的に人をだまそうとして、物事をしたり言ったりすること。また、そういう言動。
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「コウ奥歯にもののはさまったどっちつかずの殺し文句で、また一芝居(シバヰ)藤さんをたたく気か」

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