●芝居【しばい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
芝居
しばい
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デジタル大辞泉
しば‐い〔‐ゐ〕【芝居】
2 役者などが演技をすること。また、その演技。「いい
3 計画的に人をだますためのこしらえごと。狂言。「ひと
4 芝生に席を設けて座ること。また、芝生。
「搦手(からめて)は―の長酒盛(さかもり)にてさてやみぬ」〈太平記・九〉
5 勧進の猿楽・曲舞(くせまい)・田楽などで、舞台と桟敷との間の芝生に設けた庶民の見物席。〈日葡〉
6 歌舞伎など有料の興行物の見物席。特に桟敷に対して、大衆の見物席をいう。
「舞の―で同じ莚(むしろ)に居たる人」〈浮・織留・四〉
[下接語]操り芝居・田舎芝居・大芝居・御伽(おとぎ)芝居・戯(おど)け芝居・女芝居・陰芝居・歌舞伎芝居・紙芝居・絡繰(からく)り芝居・草芝居・首掛け芝居・小(こ)芝居・子供芝居・薦(こも)張り芝居・猿芝居・地(じ)芝居・書生芝居・素人芝居・壮士芝居・旅芝居・辻(つじ)芝居・道化芝居・緞帳(どんちょう)芝居・人形芝居・初芝居・一人芝居・宮芝居・村芝居
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世界大百科事典 第2版
しばい【芝居】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
芝居
しばい
元来は社寺の境内などの神聖な芝生の意味であったが、南北朝ごろから一般に芝生をさしていうようになり、芝のある場所にたむろすることを「芝居する」というように動詞化しても使われた。室町時代になり、猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)・曲舞(くせまい)などの勧進興行が露天に舞台を構えて行われ、柵(さく)で囲った芝生がその見物席にあてられたことから、芝居はとくに芸能の見物席の意味をもつようになった。見物席に桟敷(さじき)が設けられるときは、桟敷は高価で貴族向けであったため、芝居は一般大衆席にあてられた。近世初頭に歌舞伎(かぶき)が成立すると、これは元来庶民的な芸能であったことから、芝居ということばが拡大され、ついに見物席を含めた劇場全体をさすようになり、さらにはそこで演じられる歌舞伎そのものをもさすように転じた。同時に「操(あやつり)人形芝居」などの語も生まれる。したがって、「芝居」ということばは、劇場・演劇・演技など多義をそのなかに含みもつ、あいまいなことばである。そして、そのことが日本演劇のユニークな性格を象徴することにもなっている。
[服部幸雄]
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精選版 日本国語大辞典
しば‐い ‥ゐ【芝居】
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