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花祭【はなまつり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

花祭
はなまつり
愛知県東栄町豊根村を中心に,旧暦霜月,今日では 11月から 3月にかけての時期に集落ごとに行なわれる神楽の祭り。土地の人々は単に「花」と呼ぶことが多い。舞庭につくったかまどで湯を立てて夜通し行なわれ,祭りの司祭者の太夫とそれを補佐する宮人(みょうど)による神事と,種々の神楽とで構成される。花祭は,浄土に見立てた白山(しらやま)という小屋に籠った還暦の村人たちを鬼が救い出して生まれ変わらせる行事などからなる大神楽を,江戸時代後期に再編・簡略化したもので,滝祓いや祭りの場にやって来る雑神をまつる高根祭り(天狗祭り),辻固めに始まる。その後,諸国一宮や近在の神々を勧請する神寄せ,湯立てなどの神事に続いてに移り,最後に舞庭の天井につるした白蓋(びゃっけ)という切り紙飾りをはずすなどの神送りをして終わる。舞には仮面を着けない花の舞や三ツ舞,四ツ舞などの舞と,山見鬼(山割鬼),榊鬼,茂吉鬼(朝鬼)による鬼の舞,天岩戸神話などを演じる演劇的な舞があり,最後に祓いなどとも呼ばれる獅子舞が行なわれる。東栄町古土(ふっと)の権現山山頂の白山神社で,今日では 12月第2土曜日に行なわれている白山祭りは,花祭の開始を告げる祭りと伝えられている。1976年に国の重要無形民俗文化財指定された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

花祭
国の重要無形民俗文化財で、神と人との和合五穀豊穣(ごこくほうじょう)、無病息災を祈る神事芸能。室町・鎌倉時代に山伏修験者によって伝えられたと言われる。奥三河地方では、11月から翌年3月にかけて、天竜川水系に沿う東栄町や豊根村、設楽町津具地区で週末や正月を中心に繰り広げられる。
(2015-04-12 朝日新聞 朝刊 名古屋・1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

はな‐まつり【花祭(り)】
4月8日の釈迦(しゃか)の誕生日に修する灌仏会(かんぶつえ)の通称。 春》
愛知県北設楽(きたしたら)郡を中心に、年末から正月にかけて行われる祭事。祭場の中央にかまどを築いて湯釜を据え、その周囲でさまざまの舞が行われる。花神楽。 冬》「山やまは霧に眠りて―/鴻村」

出典:小学館
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デジタル大辞泉プラス

花祭
愛知県北設楽郡地域の各地で、11月~3月にかけて行われる湯立神楽を総称していう。集落ごとに形式は若干異なるが、煮立てた湯の入った釜の周囲で徹夜で舞う点は共通。「花祭」の名称は、深夜に行われる稚児舞演目「花の舞」から。1976年、国の重要無形民俗文化財に指定。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

はなまつり【花祭】
普通は4月8日の灌仏会(かんぶつえ)を花を飾りたてて行うことから花祭という。近世に,浄土宗が灌仏会を花祭と称してから,この名称が一般に広まった。 民俗学では,花祭といえば灌仏会のことではなく,愛知県北設楽郡を中心に長野・静岡・愛知の県境の二十数ヵ所に分布する霜月神楽(しもつきかぐら)をいうことが多い。花祭は花神楽ともいわれ,現在では十数ヵ所に減り,祭日も旧霜月から1月初旬に変わり,内容もしだいに略化されつつある。

出典:株式会社平凡社
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事典・日本の観光資源

花祭
(愛知県北設楽郡設楽町)
東海美の里百選」指定の観光名所。

出典:日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」
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精選版 日本国語大辞典

はな‐まつり【花祭】
〘名〙
① 四月八日の釈迦の誕生日に修する灌仏会(かんぶつえ)の俗称。花で飾った御堂を作り、その中に釈迦の誕生仏を安置して甘茶をそそぎかけて供養する。《季・春》
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉四月暦「其翌年も伯林(ベルリン)で同じ風の花祭(ハナマツリ)が行はれ」
② 愛知県北設楽(しだら)郡地方を中心に、年末から新春にかけて行なわれる祭。祭場の中央に湯釜を据え、その周囲で、青少年が中心になって多くの舞が舞われる。花神楽とも。《季・冬》
※春のことぶれ(1930)〈釈迢空〉雪まつり「花祭りの夜 たどたどの 翁語りや。かつがつに 聴き判(わ)く我も、旅の客なる」

出典:精選版 日本国語大辞典
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