●草の葉【くさのは】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
草の葉
くさのは
Leaves of Grass
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デジタル大辞泉
くさのは【草の葉】
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世界大百科事典 第2版
くさのは【草の葉 Leaves of Grass】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
草の葉
くさのは
Leaves of Grass
アメリカの詩人W・ホイットマンの詩集。1855年に世に出た初版は、12編の無題詩を収めたわずか95ページの小冊子ながら、伝統的詩法や素材を無視して、新しいアメリカの理念と現実を歌い上げている。その「野蛮な絶叫」ゆえに当時の世評は、エマソンなどごく少数の好意的な批評を除くと、まったく冷淡だった。改筆、増補、削除の努力は改版のたびに重ねられ、現在流布している最後の第9版(1892)は、400編余りを収める大部の詩集となっている。なかでも初版の巻頭長編詩(のちに『ぼく自身の歌』と題す)は代表作で、彼の精神の多様さと広がりをよく表している。第3版(1860)に登場する『アダムの子ら』と『カラマス』は愛と友情をたたえる詩群で、『はてしなく揺れる揺りかごから』は叙情詩の佳作。ほかに南北戦争を素材とする詩群『軍鼓のひびき』、リンカーン大統領の死を悼(いた)む挽歌(ばんか)『先ごろ前庭にライラックが咲き』がある。晩年の作品としては、南北戦争後の物質万能の世相を嘆き、精神の優位を訴える『インドへ渡ろう』が注目される。この詩集はアメリカ詩の清冽(せいれつ)な源流を形成するばかりでなく、自由闊達(かったつ)なアメリカ精神の代表的表現ともいえるだろう。
[酒本雅之]
『杉木喬・鍋島能弘・酒本雅之訳『草の葉』全3冊(岩波文庫)』
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精選版 日本国語大辞典
くさのは【草の葉】
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