●荒事【あらごと】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
荒事
あらごと
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デジタル大辞泉
あら‐ごと【荒事】
2 荒々しい行為のたとえ。「
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世界大百科事典 第2版
あらごと【荒事】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
荒事
あらごと
歌舞伎(かぶき)独特の演技、演出法。豪傑、神仏、妖魔(ようま)などの超人的な強さを表現するために、顔や手足に隈取(くまどり)をし、鬘(かつら)、衣装、小道具、動作、発声など、すべて様式的に表現する。通説では、初世市川団十郎が当時流行した金平浄瑠璃(きんぴらじょうるり)にヒントを得て、1673年(延宝1)9月江戸・中村座上演の『四天王稚立(してんのうおさなだち)』で初めて演じたといわれるが、その土台には、初期の歌舞伎に多くみられた武士、男伊達(おとこだて)、奴(やっこ)、敵(かたき)役などが演じる荒々しい演技があったと考えられる。ただ「荒事」の語源には、単に荒っぽいという意味のほか、神が現れることを意味する「あれる」があるといわれ、それが江戸歌舞伎随一の名家団十郎の「家の芸」として継承されることによってますます明瞭(めいりょう)になり、江戸歌舞伎の特色として定着するようになったものである。その演出は『暫(しばらく)』『矢の根』をはじめ「歌舞伎十八番」のほとんど全演目に行われ、ほかにも『国性爺(こくせんや)合戦』の和藤内(わとうない)、『菅原(すがわら)』(車引(くるまびき))の梅王丸・松王丸、『千本桜(せんぼんざくら)』(鳥居前(とりいまえ))の忠信(ただのぶ)、『先代萩(せんだいはぎ)』(床下(ゆかした))の男之助(おとこのすけ)など、多くの役に用いられている。
[松井俊諭]
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精選版 日本国語大辞典
あら‐ごと【荒事】
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すさび‐わざ【荒事】
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すさめ‐ごと【荒事】
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旺文社日本史事典 三訂版
荒事
あらごと
超人的な力をもつ主人公の演技をいう。武勇者を扱った金平 (きんぴら) 浄瑠璃の影響をうけ,元禄期(1688〜1704),初代市川団十郎が創始。顔に隈 (くま) をとり,発声・動作を誇張。和事 (わごと) や実事 (じつごと) (実直な人物を中心に,日常的な事件を写実的に演じる)と並ぶが,特に江戸で喜ばれた。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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