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荷前【のさき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

荷前
のさき
まっさきに到来した,すなわち初穂 (はつほ) の意。平安時代,毎年 12月に諸国から朝廷に献上された貢物 (みつぎもの) の一部を,初穂として伊勢神宮以下の諸神社,諸陵墓献した行事をいう。この奉幣に派遣された勅使を,荷前使 (のさきのつかい) といった。平安時代末期には衰微し,鎌倉時代には使派遣の儀式だけが行われ,室町時代にはまったく廃絶した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

の‐さき【前/向】
平安時代、諸国から貢ぎ物として奉られた初物。これを伊勢神宮をはじめ諸墓に奉った。にさき。

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世界大百科事典 第2版

のさき【荷前】
〈のざき〉〈はつお〉〈はつに〉ともいい,律令制下で当年調庸初荷から,山陵等の供献用に納入時に前もって抜き取り別置した初物のことをいう。平安時代以後この荷前の繊維製品(荷前の)を,年末に,時代によって変遷があるが,天智・光仁・桓武・崇道・仁明・光孝・醍醐各陵や藤原鎌足墓をはじめとする特定の陵墓へ頒け献ずるようになり,これを荷前という。荷前の幣には諸陵墓へ各陵墓の預人を使者として献ずる常幣と,常幣のほかに近陵近墓へ荷前使(のさきのつかい)を分遣して献ずる別貢幣とがあり,常幣は陰陽寮が占って定めた12月吉日に,参議以上の者が大蔵省に出向いて授け,別貢幣は常幣と同じ日に,天皇が建礼門前へ出御し大臣以下列席して授けた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

荷前
のさき

平安時代、諸国からの貢ぎ物として届けられた初穂を、年末の吉日に天皇および外戚(がいせき)の墓(十陵八墓)に献ずる儀式。その墓につかわされる使者を荷前の使(つかい)という。当日は天皇が建礼門前の幄(あく)に出御され、大臣以下も列席、その幄舎に幣帛(へいはく)が並べられる。天皇の拝ののち、使いがこれを受け、各陵墓に供える。使いは山科(やましな)山陵(天智(てんじ)天皇)のみは中納言(ちゅうなごん)以上、その他は参議以上、四位、五位、内舎人(うどねり)、大舎人などが務めた。平安末には天皇の出御もなくなり、中世になると行われたようすはみえない。

[山中 裕]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

の‐さき【荷前】
〘名〙 律令制下、毎年諸国から貢物(みつぎもの)として奉る調の絹、綿などのうち、その年の初物。これを朝廷から伊勢大神宮をはじめ諸陵墓に奉り、その残りを天皇が受納した。一二月に荷前の使を派遣。にさき。
※皇太神宮儀式帳(804)「御調荷前供奉行事」
※栄花(1028‐92頃)ゆふしで「一条宮には、御のさき御覧ずるにつけても、夢とのみ思し召さる」

出典:精選版 日本国語大辞典
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