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菌糸【きんし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

菌糸
きんし
hypha
菌類,いわゆるカビ類とキノコ類の本体で,円筒形細胞が連なって糸状を呈している。無色のものが多いが,菌によっては褐色系の色素を有し,またまれにはいろいろの色素を分泌する。子実体形成などの場合には変形して状でなくなるので,偽柔組織を成するようになる。なお藻菌類においては菌糸の細胞は隔壁がなく多核となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

きん‐し【菌糸】
菌類栄養体を構成する糸状の細胞。環境条件がよければ分枝結合を限りなく繰り返し、によって子実体(しじつたい)菌核を形成する。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

菌糸
 菌糸体ともいう.糸状菌の栄養体で,細長い糸の形状をした細胞の列.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

きんし【菌糸 hypha】
真菌植物の本体(栄養体)を構成する分枝した細い糸状体を菌糸といい,その集まりを菌糸体myceliumという。菌糸は先端生長によって伸長し,栄養分となる有機物があり,適当な湿度や温度などの良好な外的条件が続くかぎりいつまでも生長する。隔壁がなく多核体をなすもの(接合菌類)と,隔壁があって細胞構造をなすもの(子囊菌類担子菌類)がある。後者の場合,菌糸は常に1細胞列で,隔壁の中央に穴があって両隣の細胞は連絡し,その穴を通して物質の移動が行われる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きんし【菌糸】
カビ・キノコ類の栄養体を構成する、きわめて細い糸状の細胞列。種によって一定の形に枝分かれしたり、集合して子実体をつくる。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

菌糸
きんし
多くの菌類の栄養体を構成する糸状のものをいう。担子菌類と子嚢(しのう)菌類は多細胞菌糸で、円筒形の細胞が縦一列に長く連なり、細胞内の核数によって、多核多細胞菌糸、二核菌糸(二核多細胞菌糸)、一核菌糸(一核多細胞菌糸)の別がある。接合菌類や卵菌(らんきん)類の菌糸は、仕切りのない多核管状菌糸である。放線菌類は、これらのような核膜のある核はもたないが管状菌糸である。菌糸は胞子または菌糸の断片から生じ、普通は枝分れして成長する。その1本1本は菌糸であるが、全体は菌糸体といわれる。これは有機物を栄養源、エネルギー源として生活し、それに伴って自然界では還元者として重要な働きをしている。環境さえよければ、菌糸体は限りなく成長を続けられる。条件によっては、分岐と菌糸結合を盛んに繰り返し、菌糸細胞は変形して種々の菌糸組織をつくってキノコなど子実体や菌核、菌糸束を形成する。これらは担子菌類と子嚢菌類においてみられる。[寺川博典]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きん‐し【菌糸】
〘名〙 かびやきのこなど菌類の栄養体をなす円筒状の細胞が糸状に連なったもの。外界から水分や有機物、無機物をとりいれて化合物を合成するほか、動植物の組織に侵入して栄養を吸収する。菌糸体ともいう。〔生物学語彙(1884)〕

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