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葛城の神【カツラギノカミ】

デジタル大辞泉

かつらぎ‐の‐かみ【葛城の神】
大和葛城山に住むとされる神。一言主神(ひとことぬしのかみ)をいう。役(えん)の行者の命令で葛城山と金峰山(きんぶせん)との間に岩橋を架けることになったが、容貌(ようぼう)の醜いのを恥じ、夜しか働かなかったので完成しなかったという伝説から、物事が成就しないときや、顔の醜い人などの例に引かれる。→久米の岩橋
「つたなや蔦(つた)の葉の―姿、恥づかしや由なや」〈謡・定家

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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大辞林 第三版

かずらきのかみ【葛城の神】

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

かつらぎのかみ【葛城の神】
今の奈良県にある葛城坐一言主かずらぎにますひとことぬし神社の祭神である一言主と同一視される神。昔、役小角えんのおづのが諸鬼神に命じて、葛城山から吉野の金峯山きんぷせんへの久米路に石橋を渡させようとしたが、この神は容貌の醜いことを恥じて、夜間だけ出て働いたので、工事は完成しなかったという。この故事から、歌や物語などに、恋や物事の成就しない場合や醜い顔を恥じたりする場合に引用されることが多い。

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精選版 日本国語大辞典

かつらぎ【葛城】 の 神(かみ)
奈良県葛城山の山神。特に、一言主神(ひとことぬしのかみ)。また、昔、役行者(えんのぎょうじゃ)の命で葛城山と吉野の金峰山(きんぷせん)との間に岩橋をかけようとした一言主神が、容貌の醜いのを恥じて、夜間だけ仕事をしたため、完成しなかったという伝説から、恋愛や物事が成就しないことのたとえや、醜い顔を恥じたり、昼間や明るい所を恥じたりするたとえなどにも用いられる。
※清正集(10C中)「かづらきやくめのつぎはしつぎつぎもわたしもはてじかづらきのかみ」
※枕(10C終)一六一「あまりあかうなりしかば、『かづらきの神、いまぞずちなき』とて、逃げおはしにしを」

出典:精選版 日本国語大辞典
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