●董源【とうげん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
董源
とうげん
Dong Yuan
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デジタル大辞泉
とう‐げん【董源】
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世界大百科事典 第2版
とうげん【董源 Dŏng Yuán】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
董源
とうげん
生没年不詳。中国、五代(南唐)の画家。董元とも書く。巨然(きょねん)とともに南唐・北宋(ほくそう)初期を代表する山水画家である。鍾陵(しょうりょう)(江西省)の人。字(あざな)は叔達(しゅくたつ)。南唐の李璟(りえい)(在位943~961)に仕えて後苑(こうえん)副使(後苑造作所の次官か)となり、後苑は北苑ともいったので董北苑ともよばれる。『図画見聞志(とがけんもんし)』に「水墨は王維(おうい)に類し、着色は李思訓(りしくん)の如(ごと)し」と伝え、董源の描いた山水には水墨と着色の2種類があったらしい。また『夢渓筆談』には「江南の真山を写し、奇峭(きしょう)(厳しくそびえるさま)の筆をなさず」「その用筆甚だ草々」といわれ、湿潤な江南の風土に即した山水画が初めて董源によって描かれたと考えられている。その画風は弟子巨然に受け継がれて以降は、江南の地方様式として細々と継承されたらしいが、北宋末の文人画家の米芾(べいふつ)が董源・巨然を絶賛し、それは元末に至り四大家(呉鎮、黄公望、倪瓚(げいさん)、王蒙(おうもう))の学ぶところとなって、董源は巨然とともに南宗画風の祖となった。その作風を伝える伝称作品として『寒林重汀(じゅうてい)図』(兵庫・黒川古文化研究所)、『瀟湘(しょうしょう)図巻』(北京(ペキン)故宮博物院)などが知られる。
[星山晋也]
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精選版 日本国語大辞典
とう‐げん【董源】
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