●薬師如来【やくしにょらい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
薬師如来
やくしにょらい
Bhaiṣajyaguru
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デジタル大辞泉
やくし‐にょらい【薬師如来】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
薬師如来 やくしにょらい
東方の浄瑠璃(じょうるり)世界の主。除病安楽,息災離苦など12の誓願をおこし,生あるすべてのものをすくうという。ふつう左手に薬壺をもち,右手は施無畏(せむい)印をむすぶ。脇侍(きょうじ)に日光・月光菩薩(がっこうぼさつ)。十二神将にまもられる。日本では天武天皇9年(680)ごろから薬師信仰がさかんになった。奈良薬師寺,京都神護寺の像などが有名。薬師瑠璃光如来の略。別名に医王仏。
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世界大百科事典 第2版
やくしにょらい【薬師如来】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
薬師如来
やくしにょらい
仏教で、東方の浄瑠璃(じょうるり)世界の仏をいう。サンスクリット語バイシャジュヤグルBhaisajyaguruの訳。正確には薬師瑠璃光如来(にょらい)という。かつて菩薩(ぼさつ)行を行じ、十二の願(がん)を発し、それを完成したといわれ、衆生(しゅじょう)の病と苦しみを癒(いや)し、救うことができるとされる。薬師如来については『薬師経』に説かれている。その十二の願とは、第一は衆生をことごとく薬師如来のごとくにすること、第二は迷いの衆生をすべて開暁(かいぎょう)させること、第三は衆生の欲するものを得させること、第四は衆生をすべて大乗に安立させること、第五は三聚戒(さんじゅかい)を備えさせること、第六はいっさいの障害者に諸根を完具させること、第七はいっさいの衆生の病を除くこと、第八は転女成男(てんにょじょうなん)させること、第九は正しい見解を備えさせること、第十は獄にある衆生を解脱(げだつ)させること、第十一は飢渇(きかつ)の衆生に上食を得させること、第十二は衣服に事欠く衆生に妙衣を得させることである。願にみられるごとく、薬師如来は人々に現世の利益(りやく)を与えるという色彩が強いため、中国、日本では古来、薬師信仰が盛んであった。中国では『薬師経』は致福消災の経と規定されている。日本では法隆寺、薬師寺の薬師仏にみられるごとく造像が盛んに行われた。その形像は左手に薬壺(やっこ)を持つのを特徴とするが、一定していない。日光(にっこう)・月光(がっこう)菩薩(ぼさつ)を脇侍(きょうじ)とする。眷属(けんぞく)には護法神の十二神将を配する。『薬師如来瑞応伝(ずいおうでん)』には江戸時代の薬師信仰の盛んなさまをみることができる。民間では眼病などの治療に効験があると信じられた。
[由木義文]
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精選版 日本国語大辞典
やくし‐にょらい【薬師如来】

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