●藤本義一【ふじもとぎいち】
知恵蔵mini
藤本義一
(2012-11-2)
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デジタル大辞泉
ふじもと‐ぎいち〔ふぢもと‐〕【藤本義一】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
藤本義一 ふじもと-ぎいち
昭和8年1月26日生まれ。大阪府立大在学中から「つばくろの歌」などラジオドラマの脚本をかく。卒業後,映画会社各社で多数のシナリオを執筆。昭和40年からテレビの深夜番組「11PM」の司会者をつとめるなど,幅ひろく活躍。49年「鬼の詩(うた)」で直木賞。若手漫才師,漫才作家の育成にもあたった。妻はエッセイストの藤本統紀子。平成24年10月30日死去。79歳。大阪出身。本名は義一(よしかず)。作品はほかに「元禄流行作家―わが西鶴」など。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
藤本義一
ふじもとぎいち
(1933―2012)
放送作家、小説家。大阪生まれ。本名義一(よしかず)。大阪府立大学経済学部卒業。1957年(昭和32)ラジオドラマ『つばくろの歌』で芸術祭文部大臣賞を受賞。シナリオ「駅前シリーズ」「悪名(あくみょう)シリーズ」などを書く。その後放送作家として『法善寺横丁』ほか多くの作品を書き、またテレビのレギュラー司会を務めるなど多方面に活躍。1974年には『鬼の詩(うた)』で直木賞を受賞。おもな著書に作品集『鬼の詩』(1974)、『大いなる笑魂(しょうこん)』(1977)、『西鶴(さいかく)くずし・好色一代男』(1978)、『人間萬事(ばんじ)』(1986)、『女の淵(ふち)』(1980)、『蛍(ほたる)の宿』(1986。日本文芸大賞)など。『蛍の宿』は、大阪が生んだ作家織田作之助(おださくのすけ)の伝記で、その後『蛍の宴(うたげ)』(1987)、『蛍の街』(1988)、『蛍の死』(1989)と書き継ぎ「わが織田作」四部作を完成させた。そのほかの作品に、連作短編集『迷子の天使たち』(1993)、短編作品集『三条木屋(きや)町』(1994)、エッセイ集などに『けったいな人たち――日本異人伝』(1994)、『なにわ商人(あきんど)1500年の知恵』(1994)、『人生の賞味期限』(2001)、『人生は、いつも始発駅』(2001)、『人生の自由時間』(2001)などがある。1999年(平成11)には、阪神淡路大震災の遺児、孤児、被災児のための心のケア・ハウス「浜風の家」をオープンした。
[遠矢龍之介]
『『西鶴くずし・好色一代男』(1978・徳間書店)』▽『『女の淵』(1980・講談社)』▽『『人間萬事』(1986・毎日新聞社)』▽『『蛍の宿』『蛍の宴』『蛍の街』『蛍の死』(1986~1989・中央公論社)』▽『『迷子の天使たち』(1993・新潮社)』▽『『三条木屋町』(1994・ラインブックス)』▽『『けったいな人たち――日本異人伝』(1994・双葉社)』▽『『人生の賞味期限』(2001・岩波書店)』▽『『人生は、いつも始発駅』(2001・朝日新聞社)』▽『『人生の自由時間』(2001・岩波書店)』▽『『贋芸人抄』『西鶴くずし・好色六人女』(角川文庫)』▽『『鬼の詩』『生きいそぎの記』(講談社文庫)』▽『『元禄流行作家――わが西鶴』(新潮文庫)』▽『『大いなる笑魂』(文春文庫)』▽『『なにわ商人1500年の知恵』(講談社+α文庫)』
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