@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

藤浪与兵衛【ふじなみよへえ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

藤浪与兵衛
ふじなみよへえ
江戸時代末期以来の演劇小道具の製作,貸出しを専門とする家名。名跡襲名は4世まで。1世は安政年間 (1854~60) の頃から歌舞伎の小道具の貸出しを業とし,明治5 (72) 年に藤浪小道具を創業,藤浪といえば小道具といわれるほどの老舗となった。2世は細工物にへちまを用いる新方法を発明。3世は日本画家・松岡映丘に師事し,のち鎧作りの名手となった。4世は東京大学経済学部卒業。在学中に店を継ぎ,株式会社とした。歌舞伎をはじめ舞台・テレビの小道具製作を広く手がけ,著書に『芝居の小道具-創意伝承』 (1974) などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ふじなみよへえ【藤浪与兵衛】
歌舞伎の小道具方初世(1829‐1906∥文政12‐明治39)は,市村座に勤めるかたわら,小道具の収集・賃貸しを始め,維新後,小道具商として独立した。2世(1865‐1921∥慶応1‐大正10)は,舞台効果を考慮した小道具の改良創作に努め,歌舞伎以外の小道具にも手を広げた。3世(1891‐1952∥明治24‐昭和27),4世(1926‐75∥昭和1‐50)ともに2世の態度継承有職故実などの研究を小道具製作に反映させた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ふじなみよへえ【藤浪与兵衛】
(二世)1865?~1921 歌舞伎の小道具師。小道具に時代考証を加え、材質などの改良をはかった。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

藤浪与兵衛
ふじなみよへえ
歌舞伎(かぶき)小道具師。4世まである。[松井俊諭]

初世

(1829―1906)埼玉の農家の生まれ。江戸へ出て市村座に勤めるかたわら、俳優に扇子を貸す商売を手始めに、猿若町で小道具の収集と賃貸しを始め、維新後は小道具商として独立、明治中期の写実劇流行の風潮に乗じ多くの小道具を新調、地位を築いた。[松井俊諭]

2世

(1865―1921)初世の子。仕掛物に優れ、舞台効果を考慮した小道具の改良に努力。馬と鎧(よろい)の製作に長じ、ヘチマを使う方法を考案した。[松井俊諭]

3世

(1891―1952)2世の長男。有職(ゆうそく)故実に長じ、実物を模した鎧を製作。歌舞伎以外の演劇小道具にも手を広げ、藤浪小道具株式会社を設立した。[松井俊諭]

4世

(1926―75)3世の長男。本名藤波光夫。東京大学経済学部卒業。父の方針を継承、歌舞伎をはじめ日本芸能の海外公演に貢献した。編著に『小道具藤浪与兵衛』『芝居の小道具――創意と伝承』、遺稿集に『小道具再見』がある。[松井俊諭]
『『芝居の小道具――創意と伝承』(1974・日本放送出版協会) ▽『小道具再見』(1978・日本放送出版協会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

藤浪与兵衛」の用語解説はコトバンクが提供しています。

藤浪与兵衛の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation