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蛤女房【はまぐりにょうぼう】

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

蛤女房 はまぐりにょうぼう
昔話の主人公
おしかけ女房。非常にうまい(または料理)をつくるが,小便をかけているのを夫に目撃され,おいだされてにもどる。異類婚姻譚の一つで,おもに西南日本につたえられている。またみごとなをおって夫にをもたらすという話が青森県,山形県,島根県などにつたえられている。

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

はまぐりにょうぼう【蛤女房】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

蛤女房
はまぐりにょうぼう

蛤の化身した女が男の妻になって、なんらかの恵みを与えたのち去ってしまうという昔話。ほぼ全国的に分布しているが報告例は少ない。内容は次の二型に分類される。男のもとに女が訪ねてきて女房になり、おいしい汁をつくる。不思議に思った男が隠れてのぞくと、女房は汁の中に小便をかけている。怒った男が追い出すと、女房は蛤の姿となって去る。この話はおもに長野県以西で語られている。構造的には、女房の正体を魚であるとする「魚女房」の昔話と類似している。ただ、魚女房の場合には、女房に入るきっかけとして報恩を説くのに対して、蛤女房ではこの点が判然とせず、押しかけ女房の形となっている。

 いま一つの型は、男が海で釣りをしていると蛤がかかり、中から姫が現れる。蛤姫は機(はた)織りが上手で美しい布を織り上げ、男はそれを高い値で売る。男が裕福になると蛤姫は安心して去っていく。現在、青森、山形、島根県下で採集されている。島根県の例では、機を織っているところをのぞき見られたために破局を迎える結末になっていて、「鶴(つる)女房」譚(たん)に近い。機織りの型は、版本『御伽草子(おとぎぞうし)』二十三篇(ぺん)の『蛤草子(はまぐりのそうし)』ときわめて類似していて注目されるが、両者の関係は明らかでない。

[野村純一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
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