@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

行動療法【こうどうりょうほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

行動療法
こうどうりょうほう
behavior therapy
人間に異常行動が現れ,それが繰返される基盤には生理的側面が関与することを重要視して,心理-生理学的実験に基づく理論臨床に応用しようとする精神科治療法の一つ。問題行動というものを,学習されたときの条件づけ不足または欠如によるものと,条件づけ過剰に基づくものに分類してとらえ,不足している条件づけは積極的に補強し,反対に過剰な条件づけは減少させるようにするのが行動療法である。その技法はかなり多彩であり,他の多くの精神療法患者の内的心理に働きかけるのに対して,行動療法では,外に現れた行動を修正することによって内的心理に影響を及ぼそうと試みる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こうどう‐りょうほう〔カウドウレウハフ〕【行動療法】
神経症・心身症などの不適応行動は、誤った学習や条件付けによるとして、学習理論に基づいて適応行動に変えていこうとする心理学的な療法。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

行動療法
 主に精神病ノイローゼの患者に用いる治療法で,行動の障害の治療を主とする療法.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こうどうりょうほう【行動療法 behavior therapy】
問題行動,不適応行動,病的行動などといわれるものの発生持続の姿を学習心理学の立場からとらえ,それらを学習理論にもとづく技法によって適応的に治療改善させようとする心理治療の方法の総称。これは,20世紀初頭から研究報告の上では条件反射療法(技法),学習療法,条件づけ療法(技法),補強療法,オペラント条件づけ技法などと記載されてきたものを包括する。こうした各種の名称はそれが基礎とした学習理論の違いから発している。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

行動療法
こうどうりょうほう
behavior therapy

心理療法の一つ。1960年に出版されたH・J・アイゼンク編『行動療法と神経症』によって行動療法の名称が広まった。精神分析のように、神経症の原因に無意識を想定し、そこに潜むコンプレックスの解除によって治療が成り立つという考え方とはまったく異なった療法である。行動療法は行動理論と学習理論に立脚してなされるが、治療の目標は、まず行動の変容である。意識や無意識に働きかけるのではなく、異常行動そのものを治療の対象とする。たとえば、乗り物恐怖症の治療の場合、無意識的な死の願望というようなコンプレックスを想定し、患者にそれを理解させるといったような手続ではなく、乗り物に乗れないという行動そのものを問題とし、実際乗れるように指導していくという手続がとられる。ただし、このような行動そのものの実現のために、イメージなどの意識過程を操作するという手続を利用することもある。

 行動療法では、異常行動は素質ではなく後天的に学習されたものであると考える。したがって、学習の原理によって、適切に学習し直すのが治療である。主として条件づけの考え方にたって、さまざまな治療法がくふうされている。

 その代表的なものが系統的脱感作法で、主として恐怖や不安を解消するためにくふうされた方法である。たとえば急行電車に乗れないという恐怖症に対して、まず電車に乗ることにかかわる事項についての恐ろしさの程度を調べ、それを恐ろしさの順に並べる。一方で、患者に筋肉弛緩(しかん)を主とした弛緩法を訓練して、弛緩している状態にさせ、そこで一番不安のない刺激をイメージしてもらう。そして、その刺激をイメージしても十分弛緩していられる状態になったら、順序に従って次の刺激に移り、同じ手続を繰り返し、電車に乗る場面まで移行していき、そのイメージを描いても十分弛緩していられるようにしていく方法である。それとは逆の技法がフラッディング法で、患者を最初からもっとも恐ろしい、あるいは好まない刺激にさらして、逃避できない状態におき、これを繰り返す。条件性制止療法は、チック症などに適用される療法で、一定時間積極的に目をパチパチさせ、その後、一定時間休憩させる。このセットを繰り返し訓練する。嫌悪療法は、不適切な行動が生じたときに、不快な刺激を与える方法であり、不快な刺激として電気ショックや化学的物質を投与することもある。オペラント条件づけ法は、嫌悪療法とは逆に、好ましい行動を促進する方法で、原理的には、好ましい行動が生じたならば、ほめたり、ほしいものを与えたり、したいことをさせたりする療法である。以上がよく知られた方法であるが、そのほかに、自分で自分の行動をコントロールするセルフコントロール法や、行動だけでなくイメージを用いる認知的行動療法という意識も取り入れた療法が開発されている。

[春木 豊]

『坂野雄二著『認知行動療法』(1995・日本評論社)』『宮下照子・免田賢著『新行動療法入門』(2007・ナカニシヤ出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こうどう‐りょうほう カウドウレウハフ【行動療法】
〘名〙 精神科領域における不安、恐怖、強迫症状などの治療法の一つ。条件づけの理論にしたがって、学習された患者の不適応的習慣である行動障害を除去しようとするもの。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

行動療法」の用語解説はコトバンクが提供しています。

行動療法の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation