●衣冠【いかん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
衣冠
いかん
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デジタル大辞泉
い‐かん〔‐クワン〕【衣冠】
2 衣冠をつけた人。天子・皇帝に仕えている人。
3 束帯よりも略式の装束。束帯から下襲(したがさね)と石帯(せきたい)をはずし、表袴(うえのはかま)を指貫(さしぬき)にかえる。平安時代は宿直装束(とのいそうぞく)として用いたが、後世は参朝などのときにも着用した。
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世界大百科事典 第2版
いかん【衣冠】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
衣冠
いかん
公家(くげ)男子の服装の一種。天皇は用いないが、平安時代以来の準正装で、束帯の略装として用いられた。束帯が昼(ひ)の装束といわれるのに対して、衣冠は宿直(とのい)装束ともいわれる。鎌倉時代になると、宮中出仕のときにも用いられるようになった。その構成は束帯より半臂(はんぴ)、下襲(したがさね)、石帯(せきたい)を省き、表袴(うえのはかま)のかわりに指貫(さしぬき)をはく形式で、冠(かんむり)、袍(ほう)、袙(あこめ)(略すこともある)、単(ひとえ)、指貫、沓(くつ)である。束帯や布袴の袍と同様に位袍であるが、通常は帯剣することがなく、闕腋(けってき)の袍は用いられない。また着装に石帯を用いないため、それにかわる絹の帯で腰を締めることにより、その衣文(えもん)や着装姿は束帯と異なる。なお、衣冠は朝服の変化形式の装束であるため、かならず冠をかぶる。
[高田倭男]
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精選版 日本国語大辞典
い‐かん ‥クヮン【衣冠】

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