●袋角【ふくろづの】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
袋角
ふくろづの
偶蹄類のシカ類の角は毎年落ちるが,抜けたあとから出てくる角を袋角という。いちばん外側は毛の生えた皮膚におおわれ,その内側に血管があり,栄養を補給してその中心に骨質が形成される。十分伸長すると血液が止り,外側の皮膚は死んで乾燥する。シカは角を木の枝などにこすりつけてこれを落してしまい,全部が骨質の角となる。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ふくろ‐づの【袋角】
生え替わったばかりのシカの角。皮膚で覆われ、柔らかいこぶ状をしている。《季 夏》「雨後の木々夕日をこぼす―/綾子」
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ふくろづの【袋角】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
ふくろ‐づの【袋角】
〘名〙 夏、新しく生えかわったばかりの鹿の若角。皮膚をかぶって、それが袋に似た状態であるところから。《季・夏》
※玉塵抄(1563)五「鹿茸は鹿のふくろづのを云ぞ」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「袋角」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●袋角の関連情報