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裁かるるジャンヌ【さばかるるジャンヌ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

裁かるるジャンヌ
さばかるるジャンヌ
La Passion de Jeanne d'Arc
フランス映画。ソシエテ・ジェネラル 1928年作品。監督,脚本カール・ドライヤーデンマークの国際的映画監督ドライヤーがフランスで制作した無声映画。舞台女優 M.ファルコネッティを坊主頭にしてクロース・アップの顔を連続で見せた異色作。その統一あるスタイルと実験精神において,無声映画末期を飾る代表作。

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世界大百科事典 第2版

さばかるるジャンヌ【裁かるるジャンヌ La Passion de Jeanne d’Arc】
1928年製作のフランス映画。監督はデンマークのカール・テホ・ドライヤー。ジャンヌ・ダルクの裁判と処刑を1日という時間と一つの場所に限定して描いた作品で,中心になる法廷場面の裁判官たちとジャンヌ問答は徹底してクローズアップ(および超アップ)の連続と会話字幕(スポークン・タイトル)の多用でつないでいき,〈限りなくトーキーに近づいた〉とされるサイレント映画の名作。映画出演はこれ1作だけの舞台女優ファルコネッティがジャンヌを演じ,メーキャップなしのその素顔は映画史上もっとも美しいクローズアップといわれ,ジャン・リュック・ゴダール監督の《女と男のいる舗道》(1962)では,映画館でそれを見ているヒロインの娼婦ナナ(アンナ・カリーナ)が涙を流す顔が大写しになるという形で〈引用〉とオマージュが行われている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

裁かるるジャンヌ
さばかるるじゃんぬ
La Passion de Jeanne d'Arc

フランス映画。1928年作品。29年(昭和4)日本公開。監督はデンマークのカール・テオドール・ドライヤー。主演はフランスの舞台女優ファルコネッティ。オルレアンの少女ジャンヌ・ダルクの奇跡と宗教裁判を扱った芸術作品は多いが、この映画は裁判の法廷と処刑のいわゆる「受難」の場面に限られ、しかも画面は大写しの連続に終始する、ハンガリー出身のルドルフ・マテの撮影は、多様なカメラ・アングルで豊かな構図と優れたモンタージュによってスタイルを統一し、迫力に富み、見る者を圧倒する。セットの法廷と刑場の漆食(しっくい)をすべてピンク色に塗って撮影し、人間の肌との微妙なコントラストをねらうなど斬新(ざんしん)なくふうに満ちている。ほとんど字幕はないが、表情の描出はそれ以上に多くを物語り、サイレント末期を飾る傑作の一つと評価される。

[登川直樹]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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