●裸子植物【らししょくぶつ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
裸子植物
らししょくぶつ
Gymnosperms
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デジタル大辞泉
らし‐しょくぶつ【裸子植物】
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世界大百科事典 第2版
らししょくぶつ【裸子植物 Gymnospermae】
[裸子植物の認識]
この裸子植物群(マツ,スギ,イチョウ,ソテツなど)は19世紀初頭までは,独立した植物群としては認識されていなかった。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
裸子植物
らししょくぶつ
gymnosperms
[学] Gymnospermae
種子植物のなかで種子に保護器官のないものをいい、被子植物に対する分類群である。すべて樹木であり、木部は仮道管からなり、師部(しぶ)要素には伴細胞がみられない。葉は大形の複葉から小形の針状葉、鱗片(りんぺん)葉などさまざまである。花は単性花で、花粉嚢(のう)や胚珠(はいしゅ)がそれぞれ集合して雄花や雌花をつくる。普通、花被(かひ)はない。球果をつける松柏(しょうはく)類では、胚珠が堅い包鱗に覆われて花被のようにみえるが、この包鱗は枝に相同な器官と考えられるため、葉と相同である被子植物の花被と同じとはみなさない。胚珠は心皮に包まれないで裸出し、普通、一枚の珠皮に包まれた珠心からなる。珠心で分化した胚嚢母細胞が減数分裂によって胚嚢細胞をつくり、さらに体細胞分裂を繰り返して、多量のデンプンを蓄えた多細胞の胚嚢となる。これは被子植物の胚乳に相当する部分で、受精前に形成されるのが裸子植物に特有な現象である。珠孔(胚珠の先端にある小さな穴)に近い胚乳組織からは2~数個の造卵器がつくられる。花粉は風によって受粉すると、胚珠内の珠皮と珠心のすきまにある花粉室へ取り込まれ、受精するまでの数か月間はここにとどまり、精子や精細胞をつくる。胚珠内で胚乳形成が完了すると受精が行われる。発芽後生じる子葉の数はさまざまで、イチョウは2個、松柏類は6~12個である。裸子植物は中生代に繁栄した植物で化石が多い。大形の複葉をもつソテツ類、球果をつける松柏類、珠皮が二枚のマオウ類の三群に大別され、現存種は約800種である。
[杉山明子]
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精選版 日本国語大辞典
らし‐しょくぶつ【裸子植物】
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