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複屈折【ふくくっせつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

複屈折
ふくくっせつ
double refraction; birefringence
方解石の結晶などのような光学的異方体に光が入射したとき,屈折光が2つに分れる現象。一般に2つの屈折光はどちらも直線偏光で,偏光面は互いに垂直である。複屈折を示す結晶には単軸結晶双軸結晶とがあり,単軸結晶では2つの屈折光のうち,1つは常光線で,普通の等方性結晶における屈折の法則が成立するが,もう1つの異常光線では成立しない。双軸結晶では両光線とも異常光線である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ふく‐くっせつ【複屈折】
光が媒質中に入射するとき、二つに分かれて屈折する現象。光学的異方性をもつ方解石水晶などでみられる。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

複屈折
 光学的に異方性のある物質に光が入射すると,二つの屈折光が現れる現象をいう.方解石の板を通して物質をみると二重にみえるのは,この現象のため.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ふくくっせつ【複屈折 double refraction】
光に対して異方的な物質に光が入射したとき,一般に二つの屈折光が現れる現象。方解石を通してものを見ると二重に見えるが,これは複屈折のためである。1669年E.バルトリヌスがこの現象の存在を公表し,彼自身を含めC.ホイヘンス,ニュートンらがその解明を試みたが,最終的にはA.J.フレネルが光を横波と考えればすべてがうまく説明できることを示した。 光に対して異方的な媒質中で波として同じ進行方向の光でも,その偏光の向き,すなわち光の電場の方向によって位相速度とエネルギーの伝わる方向とが異なる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ふくくっせつ【複屈折】
光学的に等方的でない結晶などに光が入射して二つの屈折光線が現れる現象。方解石の結晶などがこの性質を示す。 → 常光線異常光線

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

複屈折
ふくくっせつ
double refractionbirefringence
光を非等方性の媒質に入射させたとき、偏光方向の違いにより二つの屈折光線を生じる現象。白紙の上に赤い点を1個描き、この上に方解石の単結晶をのせて上方から見ると、赤い点が2個になって見える。これが複屈折である。一方はもともとの紙面に描かれた位置にあるが、もう一方の点はそれからずれて見える。紙面にのせたままで方解石を回転させると、紙面上の点の位置に一致している赤い点はそのままであるが、もう一方の赤い点は前者を中心とした円周上を移動し、方解石が一回りすると元の位置に戻る。このもう一方の点は、紙面上の赤い点から出た光線が方解石内で異常な屈折をして上方に出てきたために生じたものである。このような光線を異常光線という。これに対し、元の点に一致するように進んでくる光線を常光線という。方解石の複屈折現象は1669年にデンマークのバルトリヌスErasmus Bartholinus(1625―1698)により初めて報告され、これを契機として光の本質についての研究が目覚ましく発展した。パリの学士院も、複屈折を数学的に説明する論文を賞金付きで募集した。複屈折の研究は、のちにフレネル、アラゴによる偏光の発見、光の横波説の提唱へとつながっていく。[石黒浩三・久我隆弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ふく‐くっせつ【複屈折】
〘名〙 光が光学的に異方的な結晶や、ひずみをうけた媒質中に入射するとき、二つに分かれて屈折する現象。方解石や水晶などに見られる。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

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