●複眼【ふくがん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
複眼
ふくがん
compound eye
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ふく‐がん【複眼】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ふくがん【複眼 compound eye】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
複眼
ふくがん
昆虫および甲殻類の頭部に一対あり、これらの動物に特有な目をいう。個眼とよばれる光受容単位が多数集合してつくりあげているのでこの名がある。個眼は、キチン質からなる透明な凸レンズ状の角膜、集光した光の通り道である4個のガラス体細胞、それらの間隙(かんげき)を埋めているガラス体(円錐(えんすい)晶体)、細長く伸びる7~8個の視細胞とその中心にある感桿(かんかん)(受光部)を主要な部分としている。視細胞の最奥部は神経繊維となって光刺激を脳に伝える。この個眼は、洞穴動物や土壌昆虫のように退化してしまったものは除いて、比較的少ないイエバエで400、もっとも多いトンボの類で2万8000ぐらいが集合して複眼を構成する。各個眼の角膜は六角形で、互いにすきまなく並んで球面状の複眼表面を埋め尽くしている。各個眼で受光する光刺激が全体としてどう総合されるかは明らかではないが、一つのレンズで像をつくる脊椎(せきつい)動物のカメラ眼と同様、像を見ていることが知られている。その解像力(近接した2点の間を区別する能力)は、ミツバチの場合ヒトの100分の1、ショウジョウバエで1000分の1とされている。複眼では動くものを感じ取ることもできる。複眼をもつ昆虫の色覚はヒトに比べて短い波長側に感受性が高く、紫外線の部分まで感じ取るという。このほかミツバチで偏光の方向を認める働きのあることが調べられている。
[竹内重夫]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ふく‐がん【複眼】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「複眼」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●複眼の関連情報