●褐炭【かったん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
褐炭
かったん
brown coal; lignite
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デジタル大辞泉
かっ‐たん【褐炭】
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岩石学辞典
褐炭
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世界大百科事典 第2版
かったん【褐炭】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
褐炭
かったん
brown coal
もっとも石炭化度の低い石炭の一つで、日本工業規格(JIS(ジス))では発熱量が純炭基準で1キログラム当り5800~7300キロカロリー、粘結性を有しない石炭と規定している。炭素含有量は70~78%程度、外見は褐色で水分を多量に含有しており、風乾により容易にひび割れが生じ粉化しやすく、また自然発火をおこしやすい。第二次世界大戦前ドイツではこれをベンゼン‐アルコールで抽出してモンタンワックス(硬ろう)をとり、艶(つや)出し材その他、多方面に利用していた。また反応性が高いため石炭液化原料やガス化原料として用いられた。
生産地としてはドイツ、オーストラリア、インドネシアなどが有名であるが、現状は自然発火性などの問題から小規模に地産地消されている段階である。これまでは発熱量が高い一般炭や粘結性の高い原料炭など良質な瀝青炭(れきせいたん)が優先的に使用されてきたが、今後、瀝青炭の枯渇化が進むなかでは褐炭をガス化したり改質したりして使いやすくするなどの新たな利用技術開発が不可欠であり、大規模な工業的利用は今後の課題である。
[大内公耳・荒牧寿弘]
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精選版 日本国語大辞典
かっ‐たん【褐炭】
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化学辞典 第2版
褐炭
カッタン
brown coal
石炭化度のもっとも低い石炭.茶褐色あるいは黒褐色を示す.褐炭のなかで木質組織が多く残っているものを亜炭(lignite)ということがある.石炭のなかで褐炭は,工業分析で求めた水分や元素分析で測定した酸素量がもっとも多く,60~70質量% の水分をもつオーストラリア産褐炭のような例もある.粘結性は示さない.炭素量や発熱量(JIS規格では24~31 MJ kg-1)は少ないが,着火性にすぐれ,反応性は高い.日本では火力発電には使用していないが,褐炭資源の豊富なオーストラリアや東ヨーロッパなどでは,発電用燃料に利用されている.世界の褐炭生産量(2001年)は約9億 t で,石炭の総生産量の20% に相当する.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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